【Roll Over Beethoven/ Chuck Berry】和訳解説ブルーズに憧れたロックン・ローラー Rock’n’roller Who Wanted To Play Blues

Happy Birthday Chuck Berry㊗️と言うことで、毎年Chuck の誕生日に、お祝いを兼ねて和訳&解説して来ました。

「今年は何にしようかな?」と迷って、今回は色々なアーティストがカヴァーしている、この曲を和訳しちゃいましょう。

上の写真の Keith Richards みたいにフォロワーが多く、慕われてきたのもChuckの人柄の良さだろう。

Chuckが作ったR&Rの名曲の中から、皆がこれを選ぶのも「わかる〜」と思える歌。

今日Lyraが和訳&解説するのは、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス生まれのミュージシャン、ギタリスト、シンガー、ソングライターである、Charles Edward Anderson Berry チャーズ・エドワード・アンダーソン・ベリー(Charles Edward Anderson Berry、1926年10月18日- 2017年3月18日)。

Chuck Berry チャック・ベリー の名で知られている、ヒットメイカーでもある。

Johnny B.Goode / Chuck Berry 和訳 解説 Mother’s Love『母の愛』

 

今日Lyraが和訳する曲は、1956年のシングル【 Roll Over Beethoven】。

ロックンロールのスタンダード・ナンバーの1つ。

当時のアメリカでは、珍しくアフリカンでありながら、全米ポップ・チャートで29位、R&Bチャートで2位のヒットとなった。

詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後にまたお話しましょう!

 

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Roll Over Beethoven” is a 1956 hit single written by Chuck Berry, originally released on Chess Records, with “Drifting Heart” as the B-side. The lyrics of the song mention rock and roll and the desire for rhythm and blues to replace classical music. The title of the song is an imperative directed at the composer Ludwig van Beethoven to roll over in his grave in reaction to the new genre of music that Berry was promoting. The song has been covered by many other artists, including the Beatles and the Electric Light Orchestra. Rolling Stone magazine ranked it number 97 on its list of the “500 Greatest Songs of All Time”.

 

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=Roll Over Beethoven=

[Verse 1]
Well I’mma write a little letter
I’m gonna mail it to my local DJ
Yeah it’s a jumping little record
I want my jockey to play
Roll over Beethoven, I gotta hear it again today

[Verse 2]
You know my temperature’s rising
The jukebox blowing a fuse
My heart’s beating rhythm
And my soul keep a-singing the blues
Roll over Beethoven
Tell Tchaikovsky the news

[Verse 3]
I got the rocking pneumonia
I need a shot of rhythm and blues
I caught the rolling arthritis
Sitting down at a rhythm revue
Roll over Beethoven
They rocking in two by two

 

[Bridge]
Well, if you feel and like it
Go get your lover, then reel and rock it
Roll it over then move on up just
A trifle further and reel and rock with
One another
Roll over Beethoven
Dig these rhythm and blues

[Verse 4]
Well, early in the morning I’m giving you my warning
Don’t you step on my blue suede shoes
Hey diddle diddle, I’ma play my fiddle
Ain’t got nothing to lose
Roll over Beethoven
And tell Tchaikovsky the news

[Verse 5]
You know she wiggle like a glow worm
Dance like a spinnin’ top
She got a crazy partner
You oughta see him reel and rock
Long as she got a dime, the music won’t never stop

[Outro]
Roll over Beethoven
Roll over Beethoven
Roll over Beethoven
Roll over Beethoven
Roll over Beethoven and dig these rhythm and blues

 

あのさ

短い手紙を書こうと思うんだ

地元のDJに出そうと思ってな

そりゃ

ちょっと飛距離はあるよな

でもかけて欲しいんだよ

ベートーヴェンを揺り起こせ

ってやつをさ

今日絶対に聴かないといけねぇんだからさ

 

俺の体温が上がってるぜ

ヒューズがぶっ飛んでるジュークボックス

俺のハートがリズムを刻んでら〜

俺の魂はブルーズを歌い続けてるぜ

ベートーヴェンを揺り起こせ

チャイコフスキーに

ニュースを教えてやるよ

 

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俺はフラフラ

肺炎にかかっちまった

だからリズム&ブルーズで

気合を注入する必要が有るんだ

俺はグラグラ

関節炎にかかっちまった

リズムの演劇を

座って見てるんだ

ベートーヴェンを揺り起こせ

アイツら2人ずつで揺れてんな

 

まあ

感じる心があるなら

好きになるさ

恋人を呼んできなよ

そうしたら

グルグル回って

キメるのさ

横転したら

上に動いて

もっと前に進んだら

お互いに

グルグル回って

キメるのさ

ベートーヴェンを揺り起こせで

このリズム&ブルーズを

楽しめよ

 

そうだ、朝早くにさ

君に警告してやってるんだよ

俺のスウェードの靴を

踏みつけないのかい?

 

そら、トントンと2回叩きな

そしたら俺がバイオリンを弾くからさ

失う物はないだろう?

ベートーヴェンを揺り起こせ

チャイコフスキーに

ニュースを教えてやるよ

 

あの子が火照ったミミズみたいに

クネクネ踊ってるぞ

まるで駒みたいな踊りだな

あの子にはイカレタ彼氏がいたぜ

君はクルッと回って

やっつけるために

彼氏に会うべきだよ

あの子があんなにイカシテるからね

音楽は止まらないぜ

 

ベートーヴェンを揺り起こせ

ベートーヴェンを揺り起こせ

ベートーヴェンを揺り起こせ

ベートーヴェンを揺り起こせ

ベートーヴェンを揺り起こせ

このリズム&ブルーズを

楽しめよ

Songwriter: Chuck Berry

Translator: Lyra Sky 和訳

軽快なRock’n’Rollに、踊りたくなる歌詞がChuck Berry の曲の特徴だと思う。

AllMusicや、RollingStone、CubKodaなどのインタビューで良くChuckが話していたのが、姉の事だ。

Chuckの実の姉Lucyは、近所でも有名ピアノの名手で、アフリカンのクラシック歌手であったマリアン・アンダースンといわれていたくらい。

その為、よく家でピアノの練習していて、それが優先されていた。

当時のChuckは、boogie-woogie ブギウギのリズムの練習をしたかった。

だがChuckが練習したくても、一台しかない家族のピアノをLucyに占領されたので。頭に来ていたのだ。

特にChuckは、この時からポプュラーミュージックをプレイしたかったのに、ウチではクラシック音楽ばかり。

Lucyのクラシック音楽の練習と、Chuck独自の作ったラフですぐに楽しめる音楽とのバトルを表現した曲なのだ。

だから、「ベートーベンを揺り起こして、チャイコフスキーにニュースを伝える」と書いてるのは、クラシック音楽から、ロックンロールに取って代わったと聞いた、墓の中にいるクラシックの作曲家(ベートーヴェン)が「キー!」と、頭にきて悶えているのを表しているわけ。

邦題は、『ベートーヴェンをぶっ飛ばせ』らしいが(本当?)、全くニュアンスが違う。

今回初めて知った邦題が、ニュアンスが違うから、驚いた。

Chuckは、カラーの人間を差別する奴らや、悪い奴らには文句を言うが、言わない人(ベートーヴェン)をぶっ飛ばせなんて言わない。

Chuck自身「巨匠ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェンではなく、ルーシーに文句を言いたかったのだ」と語っていることからもわかるだろう。

そして、自分にはイマイチなクラシックから、自分好みのR&Rを世界中に鳴らしてくれ、と願い、墓の中にいるクラシックの作曲家達を揺り起こしたいだけなのだ。

ベートーヴェンに「墓の中で、おちおち寝てなんかいられんわ!」と言わせたいだけなのだ。

彼のジョークを曲に表現したから、明るく楽しめるのだ。

 

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Lyraが面白いと思ったのは、これは真のロックンロールソングであり、それを表現するのに、DJ(ディスクジョッキー)に、クラシック音楽をかけるな、と「停止してくれ」と頼み、「ヒットしたロックをかけて!」と頼んでるところだ。

それは当時の若者達の気持ちだったと思う。だから、大ヒットしチャートで29位にランクインしたのだろう。

勿論、若手アーティスト達にも愛されて、有名だとElectric Light Orchestra やThe Beatles ビートルズによってカバーされてきたのだ。

この【Roll Over Beethoven】は、ロックと音楽全体に永続的な影響を与えることが証明された曲だと言っても良いだろう。

2004年、Rolling Stoneは、この曲を「史上最高の500曲」リストで97位にランク付け、

 

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Chuckは、自伝にも「子供の頃、姉にピアノを独占されていた悔しさを歌った」とはっきり明言していてるのだから、どれだけ悔しかったかも伺われる、、、家の中でのお姉さん主体が寂しかったのもありそう。

 

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イントロは「ジョニー・B.グッド」を連想させる。こちらの方が先だから、この曲で浮かんだイントロを気に入り、Johnny B.Goodにいれたのかも!

イーヴンの8ビート・ボトム・リフを弾いた、最初の曲という点でも注目すべき曲だ。

歌詞は、普通に受け取るならば、「ご機嫌なロックを聞かせてくれ!」とDJにリクエストしたり、「このロックンロールに合わせてダンスをしようぜ」や、「良い女がいるならば、ロックンロールを聴きながら、あんな男から奪いとれ!」と葉っぱをかけたり、若者の心を掴む歌詞を楽しいロックサウンドに載せてる歌だ。

ただLyraの深読み和訳にすると、あちこちに、エッチな言葉が散りばめられていて、ダブルミーニングを楽しめる曲になる。

長くなるから割愛するが、3番目の好きな女を彼氏から奪う場面はエロい。

そう言うお遊びがLyraは好き、それに、これがあるから、色々なバンドがカヴァーしたのだと思う。

 

「この曲はブルースからの明確な逸脱であり、妹が演奏したクラシック音楽に対する軽蔑であった」と語るChuck。

他にも「ブルースを演奏したかったのに、俺には、ブルーな気持ちが足りなかったんだ、俺んちには、いつもテーブルの上に食べ物があったからね」

ブルーズを愛し、ブルーズをロックンロールに転換したのは、このせいか?

ブルーズを表現するには無理だと、明るくて乗れるロックンロールに身を投じたChuck。

貴方は伝説になった。

その功績は計り知れないと思うし、死ぬまで歌い続け、ギターを鳴らして私たちにパワーを与えた姿、、、その、やり遂げた生き方は、ブルーズそのものでもあると思う。

悲しみを歌うだけがブルーズだとは思わない。

自分らしく生きることが、生き抜くことがブルーズだとLyraは思って来たから。

貴方の音楽は、今日もどこかで歌われているだろう。

Thank you for good songs !

ありがとうChuck。

お誕生日おめでとう!

 

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According to Rolling Stone and Cub Koda of AllMusic, Berry wrote the song in response to his sister Lucy always using the family piano to play classical music when Berry wanted to play popular music. It was, as biographer Bruce Pegg says, “inspired in part by the rivalry between his sister Lucy’s classical music training and Berry’s own self-taught, rough-and-ready music preference”. The lyric “roll over Beethoven and tell Tchaikovsky the news” refers to how classical composers would roll over in their graves upon hearing that classical music had given way to rock and roll.

In addition to the classical composers Ludwig van Beethoven and Pyotr Ilyich Tchaikovsky, the lyrics mention or allude to several popular artists: “Early in the Mornin'” is the title of a Louis Jordan song; “Blue Suede Shoes” refers to the Carl Perkins song; and “hey diddle diddle”, from the nursery rhyme “The Cat and the Fiddle”, is an indirect reference to the Chess recording artist Bo Diddley, who was an accomplished violin player. Although the lyrics mention “rocking” and “rolling”, the music that the classics are supposed to step aside for is referred to as “rhythm and blues”. The lyric “a shot of rhythm and blues” was appropriated as the title of a song recorded by Arthur Alexander and others.

 

It’s a true rock and roll song through and through, where Chuck is trying to tell the disc jockey to stop playing classical music and put on the hit rock songs. It made it to number 29 on the charts.

The track has proved to have a lasting impact on rock and music as a whole, being covered by Electric Light Orchestra and The Beatles. In 2004, Rolling Stone ranked the song as number 97 on their “500 Greatest Songs Of All Time” list.

Chuck Berry explains that the song was a definite departure from Blues and his disdain for classical music which his sister played…

I wanted to play the blues, but I wasn’t blue enough. We always had food on the table.

Recording

The song was recorded on April 16, 1956 in Chicago, Illinois.

  • Chuck Berry, vocals and guitar
  • Johnnie Johnson on piano
  • Willie Dixon on bass
  • Fred Below on drums

The session was produced by the Chess brothers, Leonard and Phil. The song was released as Chess single 1626.

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