和訳【Mad Season/ River Of Deceit】Layne Staleyの声の魅力 Voices Like Drugs

「Grunge Rock Bandのヴォーカリストは、ほぼ全員が美声の持ち主だ!」とLyraは、声を大にして言いたい。

大好きな  Chris Cornell クリス・コーネル( →【(サウンドガーデン)、貴方の声がずっと好き。 Chris Cornell , great singer, R.I.P.】 )にしろ、Pearl JamのEddie Ve dder エディ・ヴェダーにしろ( →和訳【Hail Hail/Pearl Jam】Eddie Vedderとは No One You’re One) 、彼らは渋くて良い声で、それを彼ら自身も知っているみたいに、酔いしれるように歌い上げ、聴いてる者たちも、それに魅了されて来た。

今日紹介するこの人もそう。

前に和訳解説した Alice In Chainsのヴォーカリストでもあった彼は、激しい曲だろが、バラードだろうが、語りかけるように人に優しく訴えかける能力を持っていた歌い手だった。

独特のねばつく引き延ばした歌い方は、癖になる。聞いてない人の耳を右手で引っ張り、口を近づけて直接話しかけているようだ。

それをLyraは、払い除けることが出来ない。

彼の悲しみも、喜びも、嘆きの歌もダイレクトに入って来て、胸の中で踊り出す。

嘆きの天使か?

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今日Lyraが和訳&解説するのは、アメリカ合衆国シアトル出身のロックバンド Mad Season マッド・シーズン。

1994年結成された、有名グランジバンドのメンバーが、在籍していたスーパーグループである。

Pearl Jam, Alice In Chains, Screaming Treeと言ったこのLyraのブログで紹介した事があるGrunge Rockシーンで重要なバンドのメンバーが結集したバンドだった。

今日Lyraが和訳する曲は、Mad Seasonの1994年にリリースしたメジャー・デビューアルバムである『Above』からの大ヒットシングル【River Of Deciet】。

詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に又お話しましょう!

 

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Mad Season was an American rock supergroup formed in 1994 as a side project of members of other bands in the Seattle grunge scene. The band’s principal members included guitarist Mike McCready of Pearl Jam, lead singer Layne Staley of Alice in Chains, drummer Barrett Martin of Screaming Trees and bassist John Baker Saunders. Mad Season released only one album, Above, in March 1995. Its first single, “River of Deceit”, was a radio success, and Above was certified a gold album by the RIAA in June.

“River of Deceit” is a song by Mad Season, released in 1995 as the first single from the band’s only studio album, Above(1995). The song reached number two on the Billboard Mainstream Rock Tracks chart and is the band’s most well known song.

= River of Deciet =

[Verse 1]
My pain is self-chosen
At least, so the prophet says
I could either burn
Or cut off my pride and buy some time
A head full of lies is the weight, tied to my waist

[Chorus]
The river of deceit pulls down, oh oh
The only direction we flow is down
Down, oh down
Down, oh down
Down, oh down
Down, oh down

[Verse 2]
My pain is self-chosen
At least I believe it to be
I could either drown
Or pull off my skin and swim to shore
Now I can grow a beautiful shell for all to see

[Chorus]
The River of Deceit pulls down, yeah
The only direction we flow is down
Down, oh down
Down, oh down
Down, oh down
Down, oh down

[Outro]
The pain is self-chosen, yeah
Our pain is self-chosen

 

 

この痛みは自分で選んだものさ

少なくとも

そんな利益は燃え尽きたよ

あるいは

自分のプライドを切り捨てたか

しばらく時間を稼いでるんだろ

頭の中には嘘がぎっしり詰まって重く

腰はがっちり縛られている

 

詐欺の川は破壊する

ああ

ああ

俺たちが流れるのは

憂鬱になる

たった一つの行き道さ

ダメになるのさ

ああ 憂鬱に

ダメになるのさ

ああ 憂鬱に

 

 

この痛みは自分で選んだものさ

少なくとも

俺は存在を認めたよ

むしろ溺死さえできたのに

あるいは皮膚を剥いで

海へと泳いだのさ

今こそ

俺は成長出来る

全てを見る為の美しい貝へと

 

詐欺の川は破壊する

ああ

ああ

俺たちが流れるのは

憂鬱になる

たった一つの行き道さ

ダメになるのさ

ああ 憂鬱に

ダメになるのさ

ああ 憂鬱に

 

この痛みは自分で選んだものさ

そうさ

この痛みは自分で選んだものさ

 

Songwriters: Barrett Martin, Mike McCready, John Baker Saunders, Layne Staly

Translator: Lyra Sky 和訳

 

心に染みる歌声、、、

そう言ったら巷に溢れている歌謡曲みたいで、軽く聞こえてしまうが、本当にLayne Staly (Vocal)の声は、傷ついたハートに、そして疲れた体に染みる。ぐーっ、て奥深くまで。

聞いた者全員が、LyraみたいなGrungeファンと同じに、Layneの歌声を有難く感じるとは思わないが(知らない音楽を素直に聞き入れない人が多い為)、洋楽好きでRockが好きな人ならば、琴線に触れるに違いない素晴らしい声だと思う。

あるいは、心に傷を持つ者の耳には必ず届くだろう。

Layneの繊細な感覚や、痛みを知ってるからこそ歌える歌が。

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Mad Season はサイドプロジェクトとのスタンスで活動していた。

1994年と言えば、Grungeの終末と言って良いほどの悲しい事件、Kurt Cobainが亡くなった年だ。

その頃に結成していたと言うのが、皮肉な気もしなくもない。

ギタリストのMike McCready は Pearl Jam、

リードシンガーのLayne Staley は、Alice in Chains、

ドラマーのBarrett Martinは、Screaming Trees、

そしてベーシストは、 John Baker Saunders

の4人がメンバーであり、大人気バンドが集まったスーパーグループと言える。

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サウンドは、Grungeであるが、それよりもよりブルーズに近い哀愁を感じるサウンドが全体的なカラーだと思う。

Mad Season は話題性もあるし、良い楽曲を持っているのにアルバムが、この『Above』(March 1995)だけと言うのが凄く勿体無い。

このアルバムからの1st シングルがこの【River of Deceit】であり、ラジオから人気が広がった、アメリカらしい売れ方をした曲だった。

6月にはゴールドディスクも獲得しているし、それだけ多くの大衆の共感を得た楽曲だと言えるだろう。

勿論チャートでも大健闘してthe Billboard Mainstream Rock Tracks chart に輝き、バンドの1番認知度が高い曲にもなった。

 

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この曲は、リハーサルをしている時に出来た曲だ。
まだLayneが加入していない時に、先にメロディが出来上がっていたの。
それに、ちょうどこのアルバム製作時に、Layneは、Khalil Gibranの
【The Prophet】を読み、インスパイアされた為にこの歌詞を書いたのだ。

 

ドラマーのBarrettは、
「Layneは、精神的な(霊的な)使命感を感じていたんだ。ロックミュージックの使命感じゃないよ。あくまでも精神的な使命だよ」と語っている。

 

この歌詞は、個人的にはその精神的・霊的な使命感は、ダイレクトには感じないと思う。むしろそれより深い、生きることや人生に関しての憂鬱な感情や諦めが感じられて、ヒリヒリと冷たさを感じてしまう。

まるでシアトルの冬の湖みたいだ。

主にこのヒリヒリ感は、Layneがドラッグによる影響を歌詞にしたからだ。

このドラッグに関してもスピリチュアルさと同様、ダイレクトに単語にはなっていないが、落ちて行く人間の悲哀が、そのWorstな状況を描いていると分かる。

 

まるで自分が2002年にドラッグのオーバードーズで亡くなるのを待っているかのような表現だから、彼の死を知っている人達は、諦めの人間の痛み以外に、Layneの苦しみを見せられているようで、辛くなるかもしれない。

Layne Thomas Staleyレイン・トーマス・ステイリー (1967年8月22日 – 2002年4月5日)、出生名Layne Rutherford Staley)については、alice in chainsの時にまた描こうと思うが、彼自身がヘヴィードラッグユーザーだったというだけでなく、他のアーティスト達と違って、彼の声が特徴的だったことに注目すべきだろう。

Layneの声は、一度聞いたら後を引く、不思議な麻薬的なクセになる声の持ち主だったのだ。

本当に魅力的なヴォーカリストだった。

 

【Alice In Chains / Would?】 和訳 Regrets & Cling to Life 生と死

 

彼の声を「麻薬そのものだ」と形容する人も少なくない。

伸びの良い声で歌う歌唱法は、SoundgardenのChrisとおなじ。

ただバラエティな歌い方をしていたChrisは、色々な七変化を楽しめるため、粘着質な感じはしない。

それと違い、歌い方は似てるが、独特な声がLayneは、個性になっていて、ねちっこい、粘着質な魅力がある。

この違いは声質かなあ、と感じる。

Layneは、かなりの薬の量を摂取していた為、Mad Season時には、Alice In Chainsで売れ始めた頃のイカツイ感じとは、全く違う姿になっていた。

人間の衰弱の酷さは、この手の悩みを抱えるアーティストが1番分かるから、慣れてはいるけど、やはりLayneの場合は、痛々しいから見ていて辛い。

スピードボールによるオーバードースで死去、

この歌詞のように落ちて行くのが分かっていながら、やめられない苦しさの中で生きていたのだろう。

リアルだからこそ伝わる声。

歌詞。

Mad SeasonのベースのJohn Baker Saundersも1999年にドラッグのオーバードースで亡くなっている。その死に様をLayneは見てもやめられかった。それが、ドラックなのだ。

2002年2月のインタビューで、「もう死にかけている。こんな形で最期を迎えるつもりなどなかった」などジャンキーになってしまったことを後悔していたLayne。

「肝臓は機能していないし、もうずっと下痢と嘔吐が続いている」とコントロールできない自分の状態が、この歌詞と重なる。

彼の人生はリアルにあった。

詐欺(ペテン)の川とは、人生の流れを言っているのだろうけど、彼の人生は、この素晴らしい声が入った音源に残っている。

何もペテンなどない。

彼が生きていたことこそが、真実なのだから。

彼の生きていた証…それだけが救いだ。

誰もが聴けば耳に残るLayneの声は、今夜も優しく私達の痛みを歌うだろう。

同じ痛みを抱える者の為に。

ずっと…

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The music for “River of Deceit” came out of rehearsals that the group had before vocalist Layne Staley joined the band.
Much of “River of Deceit”, lyrically, was inspired by The Prophet by Khalil Gibran, which Staley read during the making of the album. Drummer Barrett Martin said, “Layne Staley felt as though he was on a spiritual mission through his music. Not a rock mission, a spiritual mission.” Staley also wrote the song partially about his drug addiction which would eventually lead to his death in 2002.

The music video for “River of Deceit” was directed by Josh Taft. The black-and-white video features the band performing the song amid scenes of people engaged in various activities. It is the only music video the band released. The video can be found at the end of the concert video, Live at the Moore.

 

Band members

Official members

  • Barrett Martin (Screaming Trees) – drums (1994–1999, 2012, 2014–2015)
  • Mike McCready (Pearl Jam) – lead guitar (1994–1999, 2012, 2014–2015)
  • John Baker Saunders (later with The Walkabouts) – bass (1994–1999; his death)
  • Layne Staley (Alice in Chains) – vocals, rhythm guitar (1994–1997; died 2002)

Additional personnel

  • Mark Lanegan (Screaming Trees, later with Queens of the Stone Age) – vocals (1994-1995, 1997–1999)
  • Skerik – saxophone, percussion (1994–1995)
  • Chris Cornell – vocals (2015; died 2017)
  • Duff McKagan – bass (2015)
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