今日はいつもの大好きな Motörheadとは違うバラード。
ハッキリ言って胸糞が悪くなる題材を取り上げていて嫌な気分になる人もいるかもしれない…ご注意を。
Lemmyがこのテーマを取り上げたきっかけは定かではないが、書き上げて3年位そっと大事にしまっていたらしい。
Lyraは、この歌詞のような状況になったことがない為、100%共感すると言うことは不可能かもしれないが、似たような気持ちが悪い変態に、小さい時から遭遇して来たので、歌詞の主人公の気持ちが分かり、同情してしまう。
多分、女性だったら同じように同情し、痛みや苦しみ、悲しみが理解できる筈だ。
ただ、この世には汚い人間達がいて悪人に同調、擁護し逆に被害者を攻撃する。そのため多くの常識人達がこの世の終わりと嘆き、心を痛めているのだ。今年のオリンピックに付随する出来事で、正義と逆行する恐ろし人間達を見た人も多いはず。
狂人は都合の良いように事実を捻じ曲げる。
それを、Lemmyは正したかったのか?とふと思った。
「ずっとリリースしたいと思っていたんだ」
Lemmyは世に出したかったのかもしれない。
醜悪な人間達がいて、子羊達が嘆き苦しんでいる事実を。
今日Lyraが和訳&解説するのは、イングランド出身のロックバンド、Motörhead モーターヘッド。
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1975年、ベーシスト兼ヴォーカリストのLemmy Kilmisterレミー・キルミスターを中心結成。HR/HMが確立する過渡期からボーダレスな活躍をし、Lemmy が亡くなるまで40年間第一線で活躍した。世界での売り上げ枚数は1500万枚を超えている。
*【 Motörhead / Ace Of Spades】 和訳 Jump Over Every Fence! 疾走するボーダレス野郎たち
今日Lyraが和訳する曲は、1993年シングルリリースされた【Don’t Let Daddy Kiss Me】。
詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に又お話しましょう!
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“Don’t Let Daddy Kiss Me” is a song by the British heavy metal band Motörhead. It was written by Lemmy and released as a single in 1993. The song is covered with “Born to Raise Hell”, which was released as a separate single, and “Death or Glory”. All three songs are from the Bastards album.
=Don’t Let Daddy Kiss Me=
Little girl sleeping in dreams of peace
Mommy’s been gone a long time
Daddy comes home and she still sleeps
Waiting for the world’s worst crime
And he comes up the stairs like he always does
And he never turns on the light
And she’s wide awake, scared to death
She smells his lust and she smells his sweat
Curled in a ball she holds her breath
Praying to a God that she’s never met
Don’t let daddy kiss me
Don’t let daddy kiss me
Good night
Little girl lies by her daddy’s side
And she listens to him breathe
She knows there’s something awful wrong
That she’s far too young to see
And she knows she can’t tell anyone
She’s so full of guilt and shame
And if she tells she’ll be all alone
They’d steal her daddy and they’d steal her home
And it’s not so bad when daddy leaves her alone
Praying to her God with his heart of stone
Don’t let daddy kiss me
Don’t let daddy kiss me
Good night
Why? Tell me why?
The worst crime in the world
And daddy lies by his daughter’s side
And he sleeps both deep and well
No nightmares come to him tonight
Though his daughter lives in hell
For his seed is sown where it should not be
And the beast in his mind don’t care
And the only sounds are the tears that fall
Little girl turns her face to the wall
She knows that no one hears her call
But it seems like God hears nothing at all
Don’t let daddy kiss me
Don’t let daddy kiss me
Don’t let daddy kiss me
Good night
平和な夢の中で眠ってる小さな女の子
ママはもう長いこといない
パパはウチに帰って来て
女の子はまだ眠っている
まるで世界最悪の犯罪を待ってるように
そして彼はいつものように階段を上って行く
それに彼は決して明かりをつけない
すると彼女は目を覚まし
死ぬほど怖がっている
女の子は彼の性欲の匂いを嗅ぎつけ
パパの汗の匂いを嗅ぐ
行為の最中
うずくまり
彼女は息を止めた
彼女は
会ったこともない神様へ
祈りを捧げながら
パパにキスさせないで
パパにキスさせないで
おやすみ
小さな女の子が
パパのそばに横たわっている
そしてパパの息遣いを聞きながら
彼女は (これには) 何か
ひどい悪い所があると
分かっているのだ
彼女が出会うには早すぎる何かだ
それにこれを誰にも話すことが
出来ないと言うのも分かっている
女の子は非常に
罪悪感と恥辱に苛まれている
そしてもしこのことを
女の子が話したら
独りぼっちになってしまうだろう
彼らは彼女のパパを奪い
彼女の家も奪うだろう
パパが彼女からいなくなったら
とっても最悪なことになる
石の心を持った神に
祈りながら
パパにキスさせないで
パパにキスさせないで
おやすみ
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どうしてよ?
理由を教えてよ?
世界最悪の犯罪
そしてパパは娘のそばに横たわる
そして彼は深くて良い眠りにつく
今夜の彼には
悪夢など決して訪れないのだ
彼の娘は地獄で生きていると言うのに
彼の種はあるべきでないところに
まかれているからだ
そして
彼の心の中の獣は
気にやしない
そして夜に響くのは
流れる涙の音だけだ
そして小さな女の子は
壁の方に顔を向ける
彼女は自分の呼びかけが
誰にも聞こえないことを知っている
それに神様も
全く何も聞いてないようだ
パパにキスさせないで
パパにキスさせないで
パパにキスさせないで
おやすみ
Songwriter: Lemmy Kilmister
Translator: Lyra Sky 和訳
聴いていると辛くなる。取り上げ用か迷ったのは、主人公が余りにも窮地に立たされていて不幸すぎるからだ。
何故こんな辛い歌詞を、Lemmyは書いたのだろうか?
話題性が欲しかっただけ?万が一そうだったら、見る目が変わってしまう。が、何か意図があったのだと思う。冒頭で触れたように。
過激な歌詞が一番の注目所だが、Lemmyのバラードが美しくて嫋やかな雰囲気がある意外性にも注目したい。
ただがなるだけがRockではない、ハートだ、とLemmyなら言うんだろうな。
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アルバムについて
【Don’t Let Daddy Kiss Me】が世に出たのは、1993年シングルとしてが最初で、その後、別シングルとしてリリースされた【Born to Raise Hell】、【DeathorGlory】と一緒にセルフカヴァーする形で、 3曲一緒に、すべてアルバム『Basterd』にまとめられて収録された。
因みにBサイドは、【Born to Raise Hell/Death or Glory】。
前のアルバムのように、ドラムスの Mikkey Deeは「特別ゲスト」ドラマーであり、正式にバンドに参加していなかった。そのため、これは短い間だけあったLemmy 、Würzel (Michael Burston)、Zööm (Phill Campbell)、Mikkey Dee のラインナップを持つ2つのスタジオアルバムの1つとなった。
また、元Child Play プロデューサーのHoward Benson がプロデュースした4枚のMotorhead のアルバムの最初のアルバムであり、タイトルトラックを含まない最初の、Motörhead のスタジオアルバムでもある。
1916年の成功を1992年のフォローアップであるMarchörDieで商業化することに失敗した後、バンドは彼らのルーツに戻る。
叙情的なテーマは、アルバムの収録曲にハッキリと表れていて社会批評(【On Your Feet or on Your Knee】)から戦争(【Death or Glory】や、【I am the Sword】)、児童虐待(【Don’t Let Daddy Kiss Me】)、そして総騒乱(【Burner】)、など多岐に渡る。問題作となった。
Motorheadには珍しいバラード。そのせいかギタリストのPhil “Zööm” Campbell –は、ソロの録音中に眠ってしまったそうだ(笑)。
「俺たちは、何ヶ月もこのアルバム『Bastards』の仕事をしていたんだ。C.C.Devil からかっこいいギターを借りていたから、俺たちには多くのプレッシャーがかかっていたんだ」と彼はSongfactsのインタビューで語っている。
「俺たちは作詞、作曲、作詞作曲、演奏に非常に熱心に取り組んでいた。俺は、とても疲れていたので、ソロを演奏したとき、どうやら、最後の音を演奏し終わったら、どうやら眠くなってしまったんだよ。そして、ハワードは [プロデューサーのHoward Benson]俺の肩を叩き、「OK、Phil 。ソロは素晴らしいよ」と言った。- 俺が寝ている間に頭をテーブルに置いたままだったんだが…でも、その曲を本当に誇りに思っているよ。素晴らしい曲だ。」と当時の状況を語っていた。
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Lemmyの曲に対する気持ち
この曲はLemmyのお気に入りの曲の1つだったと言われている。
Lyra和訳を読んで頂ければ一目瞭然、児童の性的虐待についての歌だと直ぐにわかるだろう。
実際にレコーディングする 3 年前に書かれていた。元は、Lemmyが、Joan JettやLita Ford などに提供したものだった。
多くの熱狂が寄せられてはいたのだが、結局彼自身がレコーディングすることになってしまった。
Lemmy は自伝『White Line Fever 』の中で、女性歌手にこれを録音してもらいたいと思っていたとハッキリ言っていた。
「この曲は自分で書いたもので、3 年間ポケットに入れていたんだ」と彼は書いている。
「Lita Ford、Joan Jett、みんなにこの曲を提案したんだ。なぜなら、俺は女の子が歌わなければならないと思っていたのに、誰も取り上げなかったからだ。みんなこの歌を聞いて、『大好き!その歌を私に聞かせて!』って喜んでいたんだ。でもそれから 3 週間後、マネージャーが電話をかけて来てさ「だめです」と、言ったんだよ(つまり断られた)。だから自分で歌ったんだ。」
今ならどうだったかは分からない。が、当時だったら問題作で忌み嫌われたに違いない。
歌詞の中でハッキリと明言する言葉や禁止用語はないから、今の時代ならば、気持ち悪い状況を描いているにせよ、Joan Jett達のマネージャーも問題視しなかったかもしれない。それに当時の彼女達は、アイドル的な存在でもあったから無理だったのだ。
イメージダウンになりかねない危ない橋は渡らないに限る。
歌詞について
フロントマンであるLemmy は、Motörheadによる珍しいバラードのこの曲で、優しく語りかける。
しっとり歌うのは、父親から性的虐待を受けている少女について書いた曲だ。
父親がおやすみのキスをするために階段を上って来る。少女は怖がり、罪悪感でいっぱいで、何かを言うのをためらっている。それは父親に虐待されていると言う事実を誰かに言い、助けてもらうことだ。
なぜ助けてと言えないか?それは、役所や警察が父親を連れ去ってしまうことを知っているからだ。もし連れ去られたら自分が行くと場所がなくなる。母親はいない。独りぼっちで生きていく恐怖が彼女を押し潰そうにしている。
自分にとってたった1人の父親だから、たった1人の家族だから言えないのだ。
主人公の少女は神に祈るが、何の役にも立たない。今夜も恐ろしい夜が来たのだ。
Lemmyは、回想録で、Joan Jett とLita Ford の両方にこの曲を歌って欲しいと頼み、快く受けてもらえそうだったのにダメになったから結局自ら歌う。その必要性があったのは、ゴシップ狙いで名を挙げると言うことよりも、創作意欲から生んだ作品を愛していたからだと思う。
3年もの間、誰に歌って貰うか断られる度に考えたのもあるだろう。でもそれより、この歌詞でが世に出すか、迷ったのだと思う。
それでも自ら歌いレコーディングして世に出したのは、こう言う辛い虐待を受けている女性たちがいる、と言う事実を問題提起するためだったのではないだろうか?
「こう言う曲を女の子が歌うべきだと思ったのに、誰もそれを取り上げなかったからなあ」とこの曲の意味を話していたLemmy。
人がやらないことにも着手し、世の悪を晒して人に問うやり方は、勇気のあることだとLyraは思う。中にはスキャンダルを狙っただけと言う輩もいたようだが、社会的に問題視されていて払拭しなければならないことは、Lemmyのように太陽の下に晒して、人々に考えさせる場(チャンス)を与えた方が良いと感じる。
善悪はハッキリしている。
だがそれを砕いてしまうのは人間であり、それによって苦しめられるのも人間なのだ。
当たり前の事が理解できない人の多いこと!この様な悍ましい人間がいるから戦争は終わらないし、虐待も終わらないと目の当たりにして理解できた。
この奇怪な社会で生きて行くのは辛過ぎる。
だが結局は正義が勝つ。色々な苦難はあったとしても人に感謝し、普通に貴方らしく生きていれば大丈夫だ。
神が見ているとか、スピリチュアルなことだけを書いても一部の理解ある人にしか伝わらないかもしれないが、ちゃんと神は善人悪人両方を見ていて、完璧には機能していなくともある程度は機能している人間を人間たらしめるものが守ってくれる。
そう、不思議と私達は守られているから、気落ちせずに明るい未来を信じて生きていこう。がなりたてる奴らは、自分たちの負けが分かっているから。だから気にしなくて良い。真実は1つだけだから。
そしてそれが分かった人達は、傷ついた人を助けてあげて欲しい。勇気ある行動なのだから。
負けないで。
Lemmyは苦しめられている人達や、声を上げられない人達の為に、この曲をリリースしたのだと思う。
我慢するより声を上げる。
状況を変える。
恐怖で黙るより表明すること。
声を出さずに泣く必要はない。
声を上げて自分を守れ。
そうLemmyは優しく歌っているように聴こえた。
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The song is about child sexual abuse, and is one of Lemmy’s favorites. Written three years before being recorded, Lemmy offered it to Lita Ford and Joan Jett, among others and although a lot of enthusiasm was received, he ended up recording it himself.
It is one of two studio albums with the short-lived Lemmy, Würzel, Zööm and Mikkey Dee lineup, as on the previous album Dee was a ‘special guest’ drummer and hadn’t officially joined the band. It was also the first of four Motörhead albums to be produced by former Child’ƨ Play producer Howard Benson, and the first Motörhead studio album not to contain a title track. After unsuccessfully commercialising the success of 1916 with its 1992 follow-up March ör Die, the band returned to their roots: being loud and fast. The lyrical themes range from social criticism (“On Your Feet or on Your Knees”), to war (“Death or Glory” and “I am the Sword”) to child abuse (“Don’t Let Daddy Kiss Me”) and total mayhem (“Burner”). Lemmy also states in his memoir that he offered “Don’t Let Daddy Kiss Me” to both Joan Jett and Lita Ford:
“..’cause I thought a girl should sing it but no one ever took it up..”
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A rare ballad by Motörhead, their frontman Lemmy wrote this song about a girl who is sexually abused by her father when he goes up stairs to kiss her goodnight. She’s frightened and filled with guilt, afraid to say anything because she knows they would take him away if she did. She prays to God, but it does no good.
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In his autobiography White Line Fever, Lemmy wrote about how he wanted a female singer to record this. “I wrote that one on my own and I’d had it for three years in my pocket,” he wrote. “I offered it to everybody – Lita Ford, Joan Jett – ‘cause I thought a girl should sing it but no one ever took it up. They would hear the song and say, ‘I love it! I must sing it, you’ve got to let me have that song!” And then three weeks later the manager would call and say, ‘No.’ So I would up singing it myself.”
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Guitarist Phil Campbell says he fell asleep while recording the solo. “We’d been working on Bastardsfor months, and I was borrowing cool guitars from C.C. DeVille, and there was so much pressure on us,” he said in his Songfacts interview. “We were really intense on the writing and the production and the songwriting and the playing. I was so tired that when I did the solo, I feel asleep, apparently, right before the end, and I played the last note, and Howard [producer Howard Benson] tapped me on the shoulder, and said, ‘OK Phil. The solo’s great’ – while I was asleep with my head on the table. My guitar is in the Nashville tuning in the second and third verses – odd little bits. But I’m really proud of that song. A fantastic song.”
Personnel
Motörhead
- Lemmy – lead vocals, bass, acoustic guitar
- Phil “Zööm” Campbell – rhythm guitar & lead guitar
- Michael “Würzel” Burston – rhythm guitar & lead guitar
- Mikkey Dee – drums
- Howard Benson – ritchy keyboards
Production
- Howard Benson – producer, mixing
- Ryan Dorn – engineer, mixing
- John Aguto – assistant engineer
- Randy Wine – assistant engineer
- Darrin Mann – assistant engineer
- John Gaudesi – assistant engineer
- Gregg Barrett – assistant engineer
- Devin Foutz – assistant engineer
- Eddy Schreyer – mastering
- Henri Clausei – photography
- Lisa Lake – art design and layout
- Connie Williamson – art design and layout
- Joe Petagno – Snaggletooth, album cover
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