和訳【Television /Marquee Moon】about Television 元祖「男前DIY」

人それぞれ好きな街がある。

アメリカ人の知人は、おフランスに憧れており、パリがあんな危険な状態になったのに、いつかは住みたいと言う。

逆におフランスの友人は、超アニメ好きな為に、Tokyoは神、スペシャルなんだと。

日本人には、NY好きが多い。

ここ数年、Lyraの周りにもDIYで流行の男前な家具やGoodsを作っては(Ceria やDaiso Loveなん)、 NYカフェスタイルに移行中。

あのさ〜NYカフェスタイルって、そもそも何なん?

先ずそこ〜!

言いたいこと分かるよ。

でもそれNY分かってないわ。

そんなリアルは、お洒落じゃないしw。

日本の雑誌に惑わされてるのね。

でもね、汚ったね〜NYがLyraは、好きよ。… 臭いけど。

NYカフェスタイルなんかより、普通の道端の店で良いよ。 上手いイタリアン食べれるもの。

寒い夜に、マンホールから上がる白い煙。

夜中に見上げる、狭い路地に浮かぶ月の美しさ。

Marquee Moonよ。

今も汚い街に、美しく輝いているよ。

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今日Lyraが、和訳&解説するのは、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市で1973年に結成されたバンド、Television テレヴィジョン

元祖アメリカンパンク。

パンク・ロック/ニュー・ウェイヴバンドと言われてきたが、その功績は多大なものであり、1970年代のニューヨーク・パンクムーブメントを牽引しただけでなく、イギリスのパンクバンドにも影響を与えた。

今日Lyraが和訳する曲は、Televisionの代表作であるデビューアルバム、1977年2月8日リリースの『Marquee Moon』から、名曲【Marquee Moon】。

詳しい解説はLyraのHipな和訳の後に又お話ししましょう!

 

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Television is an American rock band from New York City, most notably active in the 1970s. The group was founded by Tom Verlaine, Richard Lloyd, Billy Ficca, and Richard Hell. An early fixture of CBGB and the 1970s New York rock scene, the band is considered influential in the development of punk and alternative music.

 

Marquee Moon is the debut album by American rock band Television. It was released on February 8, 1977, by Elektra Records.

= Marquee Moon =

I remember
Ooh, how the darkness doubled
I recall
Lightning struck itself
I was listening
Listening to the rain
I was hearing
Hearing something else

Life in the hive puckered up my night
A kiss of death, the embrace of life
Well, there I stand ‘neath the Marquee Moon
Just waiting

I spoke
To a man down at the tracks
And I ask him
How he don’t go mad
He said “Look here, Junior
Don’t you be so happy
And for Heaven’s sake
Don’t you be so sad.”

Life in the hive puckered up my night
A kiss of death, the embrace of life
Well, there I stand ‘neath the Marquee Moon
Hesitating
Well, the Cadillac
It pulled out of the graveyard
Pulled up to me
All they said, “Get in”
“Get in.”
Then the Cadillac
It puttered back into the graveyard
Me
I got out again
Life in the hive puckered up my night
A kiss of death, the embrace of life
Over there I stand ‘neath the Marquee Moon
I ain’t waitin’, uh uh
[Instrumental]
I remember
How the darkness doubled
I recall
Lightning struck itself
I was listening
Listening to the rain
I was hearing
Hearing something else

 

 

覚えているよ

ああ

どんな風に闇夜が暗闇を倍増したかを

思い出すよ

稲妻が己を打ち倒したのを

俺は耳を傾けていたんだ

注意深く聞いていたのさ

雨の音をさ

聞こえていたよ

何か素敵な音がね

 

人生とは

俺の夜を窄めて集めた酒場みたいなものさ

死のキス

命の抱擁を

まあな

俺はその下に立ちつくす

ただ待ってるよ

大テントに浮かぶ月の下で

 

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その小道で

俺はある男を喋り負かしてやった

俺は尋ねたんだよ

どうして奴は怒ってねぇんだ?ってさ

奴は答えたよ

「見てごらん

若いの

アンタは幸せになる気がないのかい?

頼むよ

そんなに悲しくならないでくれよ」

 

人生とは

俺の夜を窄めて集めた酒場みたいなものさ

死のキス

命の抱擁を

俺はその下に立ちつくす

尻込みしている

大テントに浮かぶ月の下で

 

ああ、それな

そのキャディラックさ

墓地から引っ張り出して来たやつさ

俺を虜にした奴さ

奴ら全員

俺に言うんだぜ

「乗れよ」

「乗っちまえよ」

その車は俺を墓地に引き戻したのさ

だからまた、降りてやったよ

 

人生は俺の夜を窄めて集めたような酒場みたいさ

死のキス

命の抱擁を

あそこでさ

俺はその下に立ちつくす

大テントに浮かぶ月の下で

俺は待っちゃなんかいないぜ

ウー

ウー

 

覚えているよ

ああ

どんな風に闇夜が暗闇を倍増したかを

思い出す

稲妻が己を打ち倒したのを

俺は耳を傾けていたんだ

注意深く聞いていたのさ

雨の音をさ

聞こえていたよ

何か素敵な音がね

Songwriter: Tom Verlaine

Translator: Lyra Sky和訳

 

1つの意味深で、美しいインディペンド映画を見ているような歌詞。

それにキリキリと入り込んでくるギターリフと、神経質なメロディがNYの街角のストーリーに合っている、NYパンクを代表する名曲だと思う。

動いているメンバーを見たい人のために、2年前の2018年のライブ映像を上げておきますね。 ↓ ↓

 

ヴォーカルのTom Verlaine トム・ヴァーレインの文学作品のような歌詞と、緊張感がある演奏が高い評価を受けてきたTelevision。

1972年、高校時代からの友人だったTom VerlaineBilly Ficca、Richard Hell の3人でニューヨークにて Neon Boys ネオン・ボーイズというバンドを結成するも翌年解散。直後、3人にロイドを加えてTelevisionを結成。

*Richard Hellについては、こちら!→【Richard Hell / Blank Generation】 和訳 Viva, Potential Generation! Blank の本当の意味

 

インテリサウンドとも言われるTelevision ワールドが始まる。

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1974年3月2日ライブ開始。

だが、1975年4月Richard脱退。

後任ベーシストとして元Blondie ブロンディのFred が加入する。

*Blondie / Call Me 和訳 『American Gigolo』 愛か?仕事か? 解説

 

ライブハウスを中心に活動

【Little Johnny Jewl】【Marquee Moon】など名曲を生み、得意で個性的なバンドとして注目されたのだった。

1975年ニューヨークに滞在中のBrian Eno ブライアン・イーノが、デモ・レコーディング(音源は、のちにブートレグとして流出)。

1976年、エレクトラ・レコードとのメジャー契約を結ぶ。これはThe Doors 好きのTomの兼ねてからの願いであったため、夢が実現したことになる。

そして1977年2月、1stアルバムであるこの『Marquee Moon』をリリース。

アメリカのみならずヨーロッパの音楽誌や評論家たちに絶賛された。

この印象的なカバージャケットは、Robert Mapplethorpe ロバート・メイプルソープのものだ。

1978年4月2ndアルバム『Adventure』を発表。8月、ニューヨークで行われた6日間のライブの後、解散してしまう。

1992年14年ぶりに再結成され、オリジナルアルバムとしては3作目の『Television』リリース。再結成ライブも行うが、1993年再び活動休止するも、2001年に再々結成。

2007年6月16日、ギターのリチャード・ロイドが脱退。その後Tom のソロに参加していたジミーをメンバーに迎えて、現在も活動している。

 

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Televisionが生まれた街ローワー・イーストサイドは下町だが、Andy Warhol アンディ・ウォーホルのポップアートやVelvet Under ground ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのようなアーティスティックな文化を生み出した街であり、日常的な生活や一般人とは違った異質なもの、新しいものを生み出す町であった。

当時は、ヒットチャートを賑わしていたPopsかEagles のようなカントリーロックが流行であった。

そこに、1972年にデビューのこのTelevisionや、前に紹介したBlue Öyster Cult (→【Don’t Fear The Reaper 】和訳 & Red Hot Chili Peppers Live 解説)や、1973年デビューのNY Dolls ((→【Sad Vacation / Johnny Thunders】シド・ヴィシャスとジョニー・サンダース Sid & Johnny)など、猥雑で革新的なNYの下町であるこの場所でしか生まれなかったバンドがデビューして行ったのだ。

類を見ない個性を持つバンドが生まれたのは、このロワーイーストサイドが名だたる最先端の多くの芸術家たちが住み、かつやくしていたのが原因であろう。

他人に媚びを売らず、己のうちなるものを吐き出す、彼らのクリエイティブ精神にTelevisionもPatti Smithも Richard Hellも触発されたにちがいない。

*【Richard Hell / Blank Generation】 和訳 Viva, Potential Generation! Blank の本当の意味

当時の商品化されたロックをTelevisionやNYパンクス達は嫌った。

自分たちの創造を信じ、ダイレクトに伝えていく、自分たちでやり抜く精神。

それは、今までのロック産業であった音楽界を変え、その力はイギリスのミュージシャン達に注目され、イギリスのSex Pistols達など、パンクロックを生み出した。

つまり、世に知られているUKのパンクロックを生んだのは、Televisionら、NY ミュージックシーンやアーティスト達なのだ!

Johny Thunders のいたNY Dolls, Brondie, Patti Smith , 何回か紹介してきた Ramonesらと、CBGBや、マクシズ・カンサス・シティなどのライブハウスで人気を得て、街全体、ローワー・イーストサイドで絶大な人気と不動の地位を築いた。

【Marquee Moon】の14分以上と言う長さは、当時のメジャーバンドであり得ない対策だったに違いない。

この自己の創造に忠実な姿勢は、後に続くポストパンクやオルタナティブロックに与えた影響は計り知れない。

だが、1978年2ndアルバムリリース後に解散したのは、その先進的音楽性のせいであった。

あまりにも先進的な音楽は、イギリスでは受け入れられ人気を爆発的なものにしたが、アメリカや他国では、理解されず時には酷評されたりしたと言うのだ。

だが、このTomの書く世界観は、誰にも真似の出来ない独自性を持ち、物語性のある歌詞は、今も尚、多くのファンを魅了する。

彼の書くストーリーがあり、都会らしい歌詞は、NY パンクをintelligentなイメージにした要因だと思う。

Lou Reed (Velvet Under grounderd)もだ。

彼らが書く歌詞が、NYのロック界のイメージをハイブリッドにしたとLyraは言いたい。

彼らTelevisonやVelvet Undergroundがいたからこそ、NY Punksが生き、NYから生まれるRockを小難しくて愛おしい美しさを放つようになったのだから!

 

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【Marquee Moon】は、NYの街を舞台にした人生の歌だ。

Lyraには、前に紹介したTom Waitsや、Lou Reedの世界観と同じだと感じる。

彼ら全員が、ほぼNYを舞台にしているのだから当たり前だが、街を愛している視線が同じだと言いたいのだ。

*Tom Waits / Downtown Train 和訳 Heartrending sorrow

*Lou Reed / Walk On The Wild Side 和訳 A New Yorker with Full of Humanity 解説

 

ただ、Television のTomが書く歌は2人とは少しだけ印象が違う。

TomがNY出身だからか、クールで冷静さが感じられるからだ。

良い意味でStylish, 辛辣に言えば冷たいのだ。

死の世界観が見えるのはLyraだけか?

【Marquee Moon】は、人生の歌、それも生きるか死ぬかの岐路に立たされた男の歌ではないか?

Tomは、フランスの詩人達の詩を意識したと言うが、宗教的な面は否めない。

歌詞の主人公が、いかに自分が辛い日々かを、歌詞の1番で紹介して、2番で街の世界観をプラスしながら、自分の不幸さは知らぬ男から見ても確実であると表している。

その出会った男は、生死の番人か?

そして、主人公は墓場から抜け出た車に惚れ、それに乗りまた、墓場へと連れて行かれそうになるが、ラストでは自分の意思で、墓場行きの車から降りるのだ。

これは、自分で生き方を決められると言うメッセージだとLyraは思う。

不幸であろうと、幸福であろうと、それを感じるのは自分自身であり、他人に言われることではない。

悲しくても、悲しい顔をしようが、無理して笑っていようが、決めるのは自分自身である。

墓場から引っ張り出したキャディラックに乗って地獄へ行くのも、途中下車して生き抜く道を選ぶのも、自分自身なのだ。

私達は選択して生きているのである。

そしてTomは、この【Marquee Moon】と言う曲で、選択の生を表しながら、選択して死ぬ権利もあると言いたかったのではないだろうか?

生きるも死ぬもお前次第だよ。

あのMarquee Moonを見て貴方は、何を見る?

 

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大テント(Marqueeは、ホテルの入り口にある天蓋のようなテントや、外で開かれる大テントのことよ)の上に見える月が、ポッカリ浮かんでいるのが、Lyraには見えるよ。

あの月は、貴方には笑っているように見える?

それとも悲しげに泣いているのだろうか?

貴方次第だ。

ただ月はいつも変わらずに、そこにいてくれるとLyraは、思うよ。

昨日も明日も変わらず。

そして、今夜も貴方を見つめていてくれる。

ならば、この街に埋もれずに生きていけるよ、あの月が浮かんでいる限り。

世界が終わるまで、のんびり行こうよ。

どうせ私達が自分で生きて行く道ならば、たまには急がず月を見てみよう。

汚い街のこの通りからでも、見上げてごらん。

あの美しいMarqueen Moonが笑っているよ。

 

When recording “Marquee Moon’, the band only did one take, which the producer thought was a rehearsal. The result was this perfect 11 minute jam.

Members

  • トム・ヴァーレインTom Verlaine
    • ボーカル、ギター、キーボード担当。結成当時から在籍。
  • フレッド・スミスFred Smith
    • ベース、ボーカル担当。1975年から参加。
  • ビリー・フィッカBilly Ficca
    • ドラムス担当。結成当時から在籍。
  • ジミー・リップJimmy Ripp
    • ギター担当。2007年から参加。

旧メンバー

  • リチャード・ロイドRichard Lloyd
    • ギター、ボーカル担当。結成当時から2007年まで在籍。ソロ活動のかたわら、他のミュージシャン(マシュー・スウィートなど)の活動に参加している。
  • リチャード・ヘルRichard Hell
    • ボーカル、ベース担当。結成当時から1975年まで在籍。脱退後、元ニューヨーク・ドールズのジョニー・サンダース、ジェリー・ノーランらとともにハートブレイカーズを結成。さらにそのバンドを脱退し、ヴォイドイズを結成した。

 

Verlaine’s lyrics on Marquee Moon combine urban and pastoral imagery. Although it is not a concept album, many of its songs make geographical references to Lower Manhattan. According to Bryan Waterman, author of the 33⅓ book on the record, it celebrates stern adolescence in the urban pastoral mode. Its urban nocturne theme is derived from poetic works about Bohemian decadence. According to Spin, the album is about urban mythology; Verlaine brought “a sentimental romanticism to the Bowery, making legends out of the mundane”. The lyrics also incorporate maritime imagery, including the paradoxical “nice little boat made out of ocean” in “See No Evil”, the waterfront setting in “Elevation”, sea metaphors in “Guiding Light”, and references to docks, caves, and waves in “Prove It”.

Although Verlaine was against drug use after Television formed, he once had a short-lived phase using psychedelic drugs, to which he makes reference in similes on songs like “Venus”.  Its vignette-like lyrics follow an ostensibly drug-induced, revelatory experience: “You know it’s all like some new kind of drug / my senses are sharp and my hands are like gloves / Broadway looks so medieval, it seems to flap like little pages / I fell sideways laughing, with a friend from many stages.”

According to Waterman, while psychedelic trips informed the experiences of many artists in Lower Manhattan at the time, “Venus” contributed to the impression of Marquee Moon as a transcendental work in the vein of 19th-century Romanticism. “Verlaine is into perception”, Waterman said, “and sometimes the perception he represents is as intense as a mind-altering substance.” Christgau said the lyric about Broadway lent the album its association among critics to the East Village, as it “situates this philosophical action in the downtown night”.

Marquee Moon inspired interpretations from a variety of sources, but Verlaine conceded he did not understand the meaning behind much of his lyrics. He drew on influences from French poetry and wanted to narrate the consciousness or confusion of an experience rather than its specific details. He compared the songs to “a little moment of discovery or releasing something or being in a certain time or place and having a certain understanding of something”. Verlaine also used puns and double-entendres when writing his lyrics, which he said are atmospheric and convey the meaning of a song implicitly. “See No Evil” opens with the narrator’s flights of fancy and closes with an imperative about limitless possibilities: “Runnin’ wild with the one I love / Pull down the future with the one you love”. The refrain to “Venus” mentions falling into “the arms of Venus de Milo” (the armless statue), which Verlaine explained as “a term for a state of feeling. They’re loving [ubiquitous] arms”.

Discography

Studio albums

  • Marquee Moon (1977) #23 Sweden, #28 UK
  • Adventure (1978) #7 UK
  • Television (1992)

Live albums

  • The Blow-Up (1982)
  • Live at the Academy, 1992 (2003)
  • Live at the Old Waldorf (2003)

Compilation albums

  • The Best of Television & Tom Verlaine (1998)

Singles

  • “Little Johnny Jewel, Part One” b/w “Little Johnny Jewel, Part Two” (1975)
  • “Marquee Moon Part 1” b/w “Marquee Moon Part 2” (1977) #30 UK
  • “Marquee Moon (Stereo)” b/w “Marquee Moon (Mono)” (1977)
  • “Prove It” b/w “Venus” (1977) #25 UK
  • “Foxhole” b/w “Careful” (1978) #36 UK
  • “Glory” b/w “Carried Away” (1978)
  • “Ain’t That Nothin'” b/w “Glory” (1978)
  • “Call Mr. Lee” (1992) #27 Billboard Modern Rock Tracks

Filmography

  • The Blank Generation (1976)
  • CBGB (2013)

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