毎年恒例「Joe Strummerの命日に寄せてLyraが和訳解説し皆んなでJoeを忍びましょう」を今年もやる季節になりました。
Lyraにとってジョー・ストラマーは偉大な存在であり、天国にいるのに未だにこの星にいてくれてるような気持ちがしていつも側に寄り添ってくれてるような存在。彼の音楽は聴くたびに共感してしまう。
訴えかけてくる辛辣なメッセージから励まされる温かい言葉まで全てに嘘偽りが無い…希少なアーティストだと思う。
全てはJoeが優しさに溢れていた人間だっだからこそこの命のような輝きが衰えないのだと感じている。
毎年命日にはJoe Strummerのソロ曲を取り上げてきた。今年は最近取り上げていなかった事もあるのでTHE CLASH時代の曲にしちゃいます。
当時の世相がよく分かる歌詞だが、辛辣なメッセージにもJoeの愛が溢れているのが素晴らしい。
Joe Strummerは人間が好きだったのだ。どんなに汚いものを見てもこの世界は美しい、と信じていたかったのだ。
希望。
諦めない男…Joe は偉大だ。
今日Lyraが和訳&解説するのは、イングランド出身で1976年〜1985年活動していたパンク・ロックバンド The Clash ザ・クラッシュ。
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Sex Pistols セックス・ピストルズ、Damned ダムドと並ぶ著名なパンク・バンド。また、イギリスバンドが売れるのか難しかったアメリカでも成功したパンクバンドてある。。「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第28位。
*【London Calling / The Clash】 和訳 Ringing Warning Forever! 鳴り響く警告は何の為?
今日Lyraが和訳する曲は、The Clashの1977年3月リリースされた最初のシングルであり、セルフタイトルのデビューアルバムにも収録されている曲【White Riot】。
詳しい解説はLyraのHipな和訳のあとにまたお話しましょう!
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“White Riot” is a song by English punk rockband the Clash, released as the band’s first single in March 1977 and also included on their self-titled debut album.
=White Riot=
One, two, three, four
[Chorus]
White riot, I wanna riot
White riot, a riot of my own
White riot, I wanna riot
White riot, a riot of my own
1、2、3、4
白い暴動
暴動がしてぇ
白い暴動
俺自身の暴動
白い暴動
暴動がしてぇ
白い暴動
俺自身の暴動
[Verse 1]
Black man got a lotta problems
But they don’t mind throwin’ a brick
White people go to school
Where they teach you how to be thick
黒人の男はたくさんの問題を抱えている
でもあいつら
レンガを投げることなんか屁でもない
白人は学校に行く
太る方法を教えてくれる場所に
And everybody’s doin’
Just what they’re told to
And nobody wants
To go to jail
[Chorus]
White riot, I wanna riot
White riot, a riot of my own
White riot, I wanna riot
White riot, a riot of my own
皆んなやってることさ
ただ言われた通りにね
そして誰〜れも
刑務所になんかに行きたくねぇんだよ
白い暴動
暴動がしてぇ
白い暴動
俺自身の暴動
白い暴動
暴動がしてぇ
白い暴動
俺自身の暴動
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[Verse 2]
All the power’s in the hands
Of the people rich enough to buy it
While we walk the street
Too chicken to even try it
全力は
それを買えるくらいの金持ちの奴らの
手の中にある
俺たちが通りを歩いているとき
ひ弱すぎて試してみることすら
できねぇんだな
[Pre-Chorus]
And everybody’s doin’
Just what they’re told to
And nobody wants
To go to jail
[Chorus]
White riot, I wanna riot
White riot, a riot of my own
White riot, I wanna riot
White riot, a riot of my own
皆んなやってることさ
ただ言われた通りにね
そして誰〜れも
刑務所になんかに行きたくねぇんだよ
白い暴動
暴動がしてぇ
白い暴動
俺自身の暴動
白い暴動
暴動がしてぇ
白い暴動
俺自身の暴動
Hey, you, standing in line
Are we gonna sign an agreement?
[Chorus]
White riot, I wanna riot
White riot, a riot of my own
White riot, I wanna riot
White riot, a riot of my own
なあ、そこの、列に並んでる奴!
協定に署名するかい?
白い暴動
暴動がしてぇ
白い暴動
俺自身の暴動
白い暴動
暴動がしてぇ
白い暴動
俺自身の暴動
Songwriters: Joe Strummer. Paul Simonon
Translator: Lyra Sky 和訳
The Clash の初期サウンドらしい音
The Clashは代表的なthe Punkなバンドとして超有名だが、サウンド面はバラエティに富んでいるバンドで、Lyraには彼らが70年代にしてこの世のミクスチャーロックの先駆けのバンドではないかと考えている。
1980年頃からダブ、ラテン、スカ、カリプソと言った第三世界の音楽要素を取り入れ、The Clashは、3rd アルバムの【London Calling】で新しいサウンドを確立し、パンク・シーンに影響を与えた。だが、この1stアルバム『the Clash』ではトラディッショナルな(笑)なパンクサウンドだと言える。まだ広がりを見せる前の時期なのだが、それが良い意味でどストレートなパンクサウンドなっているのだ。
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The Clashの初期衝動と言えるべきサウンドが、ステージ上での激しいパフォーマンスの評判の良さと合わさりエナジーが大爆発し全世界を虜にしたのだと思う。
*【London Calling/ The Clash】 和訳 Ringing Warning Forever! 鳴り響く警告は何の為?
【White Riot 白い衝動】について
アルバムは2種類
2つのバージョンが存在し、オリジナルはイギリス盤アルバムに収録。このオリジナルの「UKアルバム版」以外に、シングル用とアメリカ盤アルバム用に録音し直されたものがある。イントロが違う「USアルバム版」は、演奏時間もそれぞれ1分56秒と、2分1秒になっていている。
シングルB面の【1977】
ちなみにB面はアルバム未収録の【1977】。この曲は【White Riot】[白い暴動]と同じ路線の曲で、エルヴィス・プレスリーやビートルズ、ローリング・ストーンズの音楽にはもはや意味などないということを示唆している。
2005年、Q誌による “The 100 Greatest Guitar Tracks” で34位に選ばれている。
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サウンド
この曲は短くエネルギッシュだ。これは、ラモーンズの影響を受けているようだ。2つのコードを非常に速く繰り返しているから。Mick Jonesが「ワン、ツー、スリー、フォー」とカウントして曲が始まるが、再録音版ではパトカーのサイレンで始まる違いもあってファンとしてはこの違いは興味深いし面白い。
トリビア
1978年4月30日にザ・クラッシュがロンドンのヴィクトリア・パークでロック・アゲインスト・レイシズム・カーニバルに出演したとき、彼らはボーカルのジミー・パーシー(シャム69)を伴奏に「ホワイト・ライオット」でセットを終えた。このパフォーマンスの映像は映画『ルード・ボーイ』で見ることができる
歌詞について
この曲は、Joe StrummerとPaul Simonon が、1976年の「ノッティング・ヒル・カーニバル暴動」に巻き込まれたことにより生まれた曲である。1976年8月31日、あからさまな人種差別的な警察の取り締まりによって緊張が高まっていたある長い夏が続いた後、数百人の黒人の若者達が警察と争った西ロンドンのノッティングヒルで、当時近くの不法占拠生活をしていたバンドメンバーのジョー・ストラマーとポール・シムノンが暴動に参加した。この出来事がグループに「ホワイト・ライオット」を書くきっかけを与え、この曲はグループの急進的で挑発的な政治的課題を定義するのに役立ち、1977年3月にデビュー・シングルとなったのだ。
歌詞としては、この曲は階級格差、経済の違い、そして人種差別について歌っている。この内容が、論争を引き起こすこととなってしまった。それは「人種戦争 (race war)」を呼びかける曲だと考えた人もいたからだ。
実際には、歌詞を書いたJoe Strummerは、白人の若者たちに対し「暴れるなら価値のある理由を見つけるんだ、黒人と同じように」ということを訴えようとしていたのだが、内容が分からない人たちには、誤解を与えてしまったのだ。
また歌詞には「他人の言うことを聞くのではなく自主的に動け」といった前向きなメッセージも込められているも注目して欲しい。
バンドが円熟してくると、この曲は未熟で音楽的に粗雑だとして Mick Jones が演奏を拒むこともあったという。一方で、作曲されてから20余年が経過しても、Joe は自らのバンド、ザ・メスカレロスでこの曲を演奏していたからキャラクターの違いでこの曲に対するアティテュードが違うのが人間らしいと思う。同じバンドのメンバーでもこうも違うのだ。
因みにロンドンのアフリカ系カリブ海系住民が主催するノッティング ヒル カーニバルは、1964 年以来毎年夏に開催されている。1970 年代には、警察による迫害によるものとされる暴力行為に悩まされていた世相かよく現れている。
「黒人について俺たちが言える唯一のことは、彼らには問題があり、それに対処する準備ができているということだ。しかし、白人男性は、彼らに対処する準備ができていないだけだ。すべてが居心地が良すぎる。ステレオ、ドラッグ、ハイファイ、車を持っている。貧しい黒人も貧しい白人も同じ立場にあるのに 」とJoe Strummerは語っている。
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1976年12月のニュー・ミュージカル・エクスプレスとのインタビューで、Joe Strummer は、一部の人々が【White Riot ホワイト・ライオット】の歌詞を人種差別的であると誤解しているという指摘に対し、「彼らは人種差別主義者ではない!彼らはまったく人種差別主義者ではない!」と怒って答えた。
Joeは、都市中心部の黒人若者が貧困と強圧的な取り締まりに対して反撃していると指摘した。 「ホワイト・ライオット」は、同じように反撃し、曲の言葉を借りれば「自分自身の暴動」を起こすよう白人の若者たちに呼びかけたのだ。
自分で感じたことを自分自身で考え、判断し正しいと思ったことを恐れずに自ら行動に起こすことだ。それをJoeは言いたかったのだと思う。
Joe はブレない人だった。どんな時も真っ直ぐに生きていた人だったとLyraは思う。彼の生き様を知るたびにリスペクトの気持ちが溢れる。その真っ直ぐな想いが世界中に鳴り響いた最初の一曲がこの荒削りな【White Riot】だったのだ。
より詳しい和訳解説
Black man got a lotta problems
But they don’t mind throwin’ a brick
White people go to school
Where they teach you how to be thick
この歌詞は、当時ロンドンで起きていた多くの黒人暴動に言及しており、The Clash クラッシュは全体的にこれらの運動を支持し、そのすべての反乱を愛していた。The Clashは、70年代の学校教育制度について、実際の教育を提供することなく工場で働く人々を訓練するものであるという信念を述べていた。英国には大規模な製造業が存在していることからもわかる事例と言えるだろう。
And everybody’s doin’
Just what they’re told to
And nobody wants
To go to jail
この部分は、Joeが、抑圧に対して立ち向かう気のない人々に呼びかけているのだ。
All the power’s in the hands
Of the people rich enough to buy it
The Clash は決して「労働者階級」でも貧しいわけでもなかった、Joe Strummer ジョー・ストラマーの父親は外交官で、バンドのほとんどは中産階級の選抜グラマースクールに通っていた。 興味深いことに、ザ・クラッシュのマネージャー、バーニー・ローズはノッティングヒルに大きな家を購入し、このように【ホワイト・ライオット】のパロディを生み出している。「白い邸宅、豪邸が欲しい ホワイトマンションは俺だけの邸宅」
Hey, you, standing in line
Are we gonna sign an agreement?
これは、観客に向けて、参加するかどうかを尋ねているのだ。
さあ、貴方はどうする?
Joeが貴方に向かって叫んだら、抑圧からの解放と差別のない世界を築くために一緒に戦う?
解放への【White Riot】の仲間になるかい?
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On 31 August 1976 band members Joe Strummer and Paul Simonon, then living in squats nearby, joined the rioting in Notting Hill, West London, when hundreds of black youths fought with police after a long summer of simmering tensions fuelled by overtly racist policing. The events of that day inspired the group to write the song White Riot, which helped to define the group’s radical and provocative political agenda, and in March 1977 became their debut single.
The Notting Hill Carnival, organised by London’s Afro-Caribbean population, has taken place every summer since 1964. In the 1970s it was plagued by violence, allegedly due to persecution by the police.
The song is an empathetic answer to the “riot” at Notting Hill by the young white men who were The Clash.
Joe is calling people out for not wanting to stand up for the oppression
The Clash were in no way “working class” or poor. Joe Strummer’s father was a diplomat, and most of the band went to middle class selective grammar schools.
The only thing we’re saying about the blacks is that they’ve got their problems and they’re prepared to deal with them. But white men, they just ain’t prepared to deal with them – everything’s too cozy. They’ve got stereos, drugs, hi-fis, cars. The poor blacks and the poor whites are in the same boat.
Lyrically, the song is about class economics and race and thus proved controversial. some people thought it was advocating a kind of race war.
The song was written after Joe Strummer and bassist Paul Simonon were involved in the riots at the Notting Hill Carnival of 1976.
In an interview with the New Musical Express in December 1976, Joe Strummer responded angrily to the suggestion that some people misinterpreted the “White Riot” lyrics as racist, saying, “They’re not racist! They’re not racist at all!” Strummer pointed out that inner-city black youth were now fighting back against poverty and heavy-handed policing. “White Riot” was a call to arms to white youth to fight back in the same way and have, in the words of the song, “a riot of my own”.
When The Clash played the Rock Against Racism Carnival in Victoria Park, London on 30 April 1978 they finished their set with “White Riot”, accompanied by Jimmy Pursey (Sham 69) on vocals. Footage of this performance can be seen in the film Rude Boy.
The Clash were in no way “working class” or poor. Joe Strummer’s father was a diplomat, and most of the band went to middle class selective grammar schools.
Interestingly, The Clash’s manager, Bernie Rhodes bought a large house in Notting Hill, giving rise to a parody of “White Riot” thus:
White mansion, I want a mansion
White mansion a mansion of my own.
Personnel
- Joe Strummer – lead vocal, rhythm guitar
- Mick Jones – lead guitar, backing vocal
- Paul Simonon – bass guitar, backing vocal
- Terry Chimes – drums
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