【Made Of Stone/The Stone Roses】和訳 ジャクソン・ポロックの世界 The World that Jackson Pollock Saws

ずーっと Lyraの頭の中で、この曲のサビがリフレインしている。

特にこの数ヶ月、ふとした瞬間に “♪Sometimes I fantasise
When the streets are cold and lonely
And the cars they burn below me〜♪” と流れてくるから3月に速攻、この和訳と文章を書いた。

この暗くて悲惨な歌詞。それがUPするのを躊躇った理由。

でもこの美しいメロディに乗ると何だか、悲惨なのは、この世界では当たり前なんだから、と思えてくるから不思議。

オマケにLyraの頭の中で、このThe Stone Rosesの曲が流れ出してから暫くして、愛しのDavid Beckhamが、スタジオでこの曲が流れ、ビール片手に気持ち良さそうにやっていた(このページの最後の方に上げておきますね) から、ますます幸せな気分になってしまう。

Lyraには歌詞の一部から、映画【Joker】のラスト近くで、街が燃える暴徒の叫びが目に浮かぶ。

狂気に歓喜する男。

地獄からの叫び。

狂った奴等の宴とアイツらの衰退。

全ての終焉…。

今日Lyraが和訳&解説するのは、イングランド、マンチェスター出身のロックバンド The Stone Roses ザ・ストーン・ローゼス。

 

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1983年結成。New Orderや Happy Mondays 、The Charlatansらと共に、Madchester マッドチェスター・ムーヴメントを牽引していたロックバンドである。そのためoasisをはじめとするブリットポップや現在までのイギリスのロックシーンをはじめ、世界中のフォロワーに多大なる影響を与えて来た。

【The Stone Roses / I Wanna Be Adored】和訳 解説 My Feeling Reach You Above! 天に届け!

 

今日Lyraが和訳する曲は、1989年3月6日にリリースされたデビューアルバム『The Stone Roses』に収録されているシングル【Made Of Stone】。

詳しい解説はLyraのHipな和訳の後に又お話しましょう!

 

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“Made of Stone” is a single from The Stone Roses’ eponymous debut album. It was released on 6th March 1989.

=Made Of Stone=

[Verse 1]
Your knuckles whiten on the wheel
The last thing that your hands will feel
Your final flight can’t be delayed
No earth, just sky it’s so serene
Your pink fat lips let go a scream
You fry and melt, I love the scene

[Chorus 1]
Sometimes I fantasise
When the streets are cold and lonely
And the cars they burn below me
Don’t these times fill your eyes?
When the streets are cold and lonely
And the cars they burn below me
Are you all alone?
Is anybody home?

[Verse 2]
I’m standing warm against the cold
Now that the flames have taken hold
At least you left your life in style
And for as far as I can see
Ten twisted grills grin back at me
Bad money dies, I love the scene

[Chorus 1]
Sometimes I fantasise
When the streets are cold and lonely
And the cars they burn below me
Don’t these times fill your eyes?
When the streets are cold and lonely
And the cars they burn below me
Are you all alone?
Is anybody home?

[Chorus 2]
Sometimes I fantasise
When the streets are cold and lonely
And the cars they burn below me
Don’t these times fill your eyes?
When the streets are cold and lonely
And the cars they burn below me
Are you all alone?
Are you made of stone?

 

お前の指関節が車輪のせいで白くなる

これがお前の指が感じる最後だろう

お前の最終戦闘は遅らせられない

この世なんかない

でも空は穏やかだろ

お前のピンク色の

膨らんだ唇は叫ぶまま

お前は焼け焦げ

溶けるんだ

俺はこの情景が大好きだぜ

 

時々俺は空想に耽る

町の通り中が

寒くて人気がなくなり

俺んちの下で

アイツらが燃やしてる車を見ると

この時の全てが

お前らの瞳を満たしていないかい?

お前は1人(孤独)じゃねぇの?

誰か家にいるかい?

 

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俺は寒さに反して暖かい所にいるよ

今は

炎が定着したからさ

結局のところ

お前は派手で良い生活を残したのさ

まあ、俺の見る限り

10の捩れたグリルが

俺にニヤリと笑い返す

悪貨は死んだ

俺はこの情景が大好きだぜ

 

時々俺は空想に耽る

町の通り中が

寒くて人気がなくなり

俺んちの下で

アイツらが燃やしてる車を見ると

この時の全てが

お前らの瞳を満たしていないかい?

お前は1人(孤独)じゃねぇの?

誰か家にいるかい?

 

時々俺は空想に耽る

町の通り中が

寒くて人気がなくなり

俺んちの下で

アイツらが燃やしてる車を見ると

この時の全てが

お前らの瞳を満たしていないかい?

お前は1人(孤独)じゃねぇの?

誰か家にいるかい?

 

Songwriters: John Squire, Ian Brown

Translator: Lyra Sky 和訳

 

 

人気と解散

The Stone Rosesはブームの渦中にいた重要な存在であったにも関わらず『The Stone Roses 』(1989年)と『Second Coming 』(1994年)の2作をリリース後、1996年に解散。

後の音楽シーンに多大なる影響を与えたバンドだが、音楽的な進化に反して仲違いやプレスとのいざこざなど問題を抱え、ブームが去った後に2ndをリリースしたり、など運が悪いバンドの一面もある。「人気絶頂の中シングル立て続けにリリースするように、アルバムリリースもしていたら、もっと世界中で権力をも持つバンドになっていたのでは?」と毎回彼らの曲を聞くたびに想像してしまう。

世間では根強いThe Stone Rosesのフォロワー達がいるため、再結成を願って来たために、幾度となく再結成が噂されてきたが、2011年10月18日に再結成することが正式発表され、2012年6月29日(金)から7月1日(日)までの3日間、マンチェスター北にあるヒートンパークにて合計22万人を集めたライブを行った。

The Stone Rosesがいかに愛されているかは、皆わかってわかっていることだが、これだけ月日が経っても動員数を得られてライブができるのだから、又、再結成さてくれる可能性は高い。

ただ気分屋だからね〜誰とは言わないけれど(笑)。

次にあげるのは気分ノリノリだったのに邪魔されて、ついつい頭にきて暴言吐いてる人がいる、、、ライブです。(笑) 気分屋さん ↓↓

 

 

これは、1989年9月のBBCのレイトショーでの公開ライブ映像なの。この曲を演奏することでイギリスの全国テレビでデビューしたのだから記念すべきライブとも言えるのだが…。

せっかくのTV出演なのに、ノリノリの中、曲の1分後に電源がいきなり切れ、リードシンガーであるIan Brown がステージを降り、この場にいる奴らを呪ってる(罵倒してる)記録になってしまったのが残念だ。

我慢できなかったIanの気持ちもわかりますが…。

この曲は、人気があるシングルでもあるのでライブでよく歌われていた。

他にも1997年のアメリカ映画『HeavenまたはVegas』、およびPSP2005ビデオゲームのWorldTourSoccerでも使用されたり、メディアに良く使われている曲でもある。

 

Jackson Pollock アートワークについて

 

この【Made Of Stone】のB面、【Going Down】は、Jackson Pollock ジャクソン・ポロックの1948年第5号に似ている。

何故ならばJackson Pollock の絵画が、ギタリストのJohn squire がシングルとアルバムのために作成したカバーアートに影響を与えたからだ。

彼の絵画が無ければ、 John Squiqreがあの絵を描かなかったかもしれない。

ちなみに Jackson Pollock ジャクソン・ポロック(1912年1月28日 – 1956年8月11日)は、20世紀のアメリカの画家。抽象表現主義(ニューヨーク派)の代表的なアーティストで、アクション・ペインティングとも呼ばれた画風が特徴。抽象表現主義の画家たちの活躍により、1950年ごろから美術の中心地はパリではなくニューヨークであると考えられるようになった時代の画家なのだ。

因みにこのJohnが描いたジャケットの12インチのレコードのB面は、【Guernica】で、これは【MadeofStone】とデビューアルバムの【Do n’t Stop】と同じように、置き換えられている歌詞が似ていて、一見無関係な歌詞が付いている。

歌詞について

 

【Made Of Stone】は、バンド名を冠したアルバムの中でも、ひどく陰気で謎めいた要素を持つ曲だと思う。

そして最も神秘的なバラを捉えている曲でもある。

曲の物語としては、この曲は先に述べた画家であるJackson Pollockが起こした自動車事故の出来事を反映していると言われている。

Jackson Pollockは、アメリカを代表する画家と呼ばれるようになった偉大なアーティスト。

だがそのように呼ばれるプレッシャーや、若い時から精神科に通い苦しんでいたアルコール依存症の再発、新たな画境が開けないなどの理由で、1951年ごろから混迷期に入って行く。黒いエナメル一色の作品を描いたり、具象的な絵を描いたり、色彩豊かな抽象に戻るなどの模索を繰り返し苦しんでいた。

 

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その時、1956年8月11日22時過ぎ、ニューヨーク郊外で若い愛人とその友人を巻き添えに自動車事故を起こし、44歳で死亡。生き残った同乗者によると、ポロックは酒に酔い、ヒステリックに笑いながら猛スピードで車を飛ばしていた、という。

その壮絶な状況が蘇る歌詞に、毎度、地獄を見て笑うような情景がLyraの頭に浮かぶのだ。

死に行く男の狂った笑い声が聞こえるようだ。そしてその歌詞から連想される事故の情景が、あのアカデミー賞を取ったJoaquin  Phoenix主演のJokerが燃える街の中にいるJokerの世界観に似ている気がするのだ。

【ジョーカーJOKER】ネタバレ「あなたの物語」考察☆トリビア徹底解明!

 

狂ってしまった男は、最期に何を見たのだろうか?燃える中で何を感じたのか?分かるのは、狂った男が孤独に終わったのは間違いない。

John Squir がこの孤独なアーティストに惚れこみ、Jacksonが書いた物と似た絵画をシングルのアートワークのスタイルを模倣していることで裏付けられているし、Ian Brown の叙情性も際立つ曲だから、この2人、ないしメンバー全員を揺さぶった事件なのだ。

たとえば歌詞の初めに出て来る「お前の指関節が車輪(ホイール)のせいで白くなる」は、交通事故とJackson Pollock のその後の死を意味しているのだ。

焼け焦げていく死に行く男。

彼が見た空は燃えるような鮮やかな赤だろうか?

デビューアルバム『The Stone Roses』からの第二弾シングルにして、シリアスすぎる歌詞を打ち出したThe Stone Roses。

確かにこのサビを聴くとLyraも空を仰ぎたくなる。心地よいpsychedelicな世界は聴きやすいPopな雰囲気もあり、辛辣な歌詞とは真逆なイメージと言っても良いくらいだ。

世間の人みんながLyraの意見と同じで、空を見上げたくなるとは思っていないが、David Beckum はどうやらLyraと同じ感覚らしい。

ああ、この場にLyraも一緒にいたかった↓↓

 

幸せそうな笑顔で、気持ち良さそうに歌うDavid。可愛いわ〜。

スタジアムで家族と一緒で楽しめるのが1番の幸せかもしれないね。ああ、又行きたいなあ。

ただこの【Made Of Stone】は、お子様と一緒に和やかに歌う歌詞ではないけれど〜  💦

皮肉の向こうに狂人の笑い声が聞こえる。

人生なんて悲惨で笑うしかないものなのか?

Sometimes I fantasise
When the streets are cold and lonely
And the cars they burn below me
Don’t these times fill your eyes?
When the streets are cold and lonely
And the cars they burn below me
Are you all alone?
Is anybody home?

 

孤独過ぎて、狂気に歓喜する男。

地獄からの叫び。

狂った奴等の宴とアイツらの衰退。

全ての終焉…。

貴方が最期に目にする、その燃え盛る世界は何色?

 

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The band made their debut on national British TV by performing this song on the BBC’s The Late Show in September 1989. A minute into the song, the power went out, prompting lead singer Ian Brown to walk off stage, cursing the venue.The song has seen use in the 1997 American film, Heaven or Vegas and in the PSP 2005 videogame World Tour Soccer.The B-side of “Made of Stone”, “Going Down”, references Jackson Pollock’s No. 5, 1948. Pollock’s paintings influenced the cover art that guitarist John Squire made for the single and the album. The 12″ vinyl’s B-side “Guernica” is “Made of Stone” in reverse and with dubbed-over, seemingly unrelated lyrics which, in the same vein as “Don’t Stop” from their debut album, bear resemblance to the lyrics of Made of Stone when played in reverse.

“Made Of Stone” is a starkly brooding and enigmatic element of the eponymous album and captures the roses at their most mysterious. In terms of the narrative, the song allegedly reflects the events of Jackson Pollocks car crash, this can be supported through Squire’s imitation of Pollock’s style on the singles artwork while Brown’s lyricism such as ‘your knuckles whiten on the wheel’ have strong implications towards the car crash and Pollock’s subsequent death.

It was released as the second single off of The Stone Roses.

 

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The Stone Roses: Made of Stone is a 2013 British music documentary on the acclaimed band The Stone Roses directed by Shane Meadows. The film stars band members Ian Brown, John Squire, Gary Mounfield and Alan Wren. The film was released on 5 June 2013 in the United Kingdom.

Band members

  • Ian Brown – lead vocals, percussion (1983–1996, 2011–2017)
  • John Squire – guitar, backing vocals (1983–1996, 2011–2017)
  • Mani (Gary Mounfield) – bass guitar (1987–1996, 2011–2017)
  • Reni (Alan Wren) – drums, percussion, backing vocals (1984–1995, 2011–2017)
  • Pete Garner – bass (1983–1987)
  • Andy Couzens – rhythm guitar, backing vocals (1983–1986)
  • Simon Wolstencroft – drums (1983–1984)
  • Rob Hampson – bass (1987)
  • Cressa – dancing (1989)
  • Robbie Maddix – drums, backing vocals (1995–1996)
  • Nigel Ippinson – keyboards, backing vocals (1995–1996)
  • Aziz Ibrahim – guitar (1996)

 

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