和訳【Hallelujah ハレルヤ】Jeff Buckley (Leonard Cohen)意味の違い解説 映画「Red」挿入歌

「美しい声」「天使の声」と言われていたというのは、前にこのブログで【Grace】の和訳をした時に書いた。

これもその時に書いたが、何かにつけてお父ちゃんと比較されてしまうのは有名アーティストの子供に生まれてきた性だろう。

可哀想に、Jeffは辛かったと思う。

まるで日本の某手袋している(某になってない🤣) タレントのように、デビュー前は、何年もお父ちゃんの(Tim Buckleyの)名は伏せて活動していたという。

開き直ってお父ちゃんのライブに出演してから、風向きが良い方向に変わったのだから皮肉なものだ。

だが生まれ持った声と才能は、昔からのもの。

何も変わらない。

ギターテクニックも努力して来た彼の魅力の一つ、Jeff 自身のものだ。

いつも聴いてるLeonard Cohen バージョンにしようか迷ったこの曲【Hallelujah】。

今夜は優しく悲しげなJeffの歌声が、ピッタリの気分。

Jeffの声は、真夜中に聴くと身体の隅々にまで染み渡るから凄いよ。

Jeffは、この歌をどんな気持ちで歌っていたのだろう?

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今日Lyraが和訳&解説するのは、アメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイム出身のシンガーソングライター、ギタリストの Jeff Buckley ジェフ・バックリィ(1966年11月17日 – 1997年5月29日)。

「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第39位、「Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第10位。

短いメジャーの活動だったが多くの音楽好きの人々に、今も語り継がれて、愛されているヴォーカリストである。

*Jeff Buckleyの略歴などは、こちら→ 和訳【Jeff Buckley/ Grace】ジェフ・バックリィとは Heaven or Hell?

 

今日Lyraが和訳する曲は、Jeff Buckleyのメジャーでの1st Studio Album 1994年8月25日リリースの『Grace』から【Hallelujah】。

詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に、又お話しましょう!

 

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Hallelujah” is a song written by Canadian singer Leonard Cohen, originally released on his album Various Positions (1984). Achieving little initial success, the song found greater popular acclaim through a recording by John Cale, which inspired a recording by Jeff Buckley. It has been viewed as a “baseline” for secular hymns.

= Hallelujah=

[Verse 1]
Well I heard there was a secret chord
That David played, and it pleased the Lord
But you don’t really care for music, do ya?
Well it goes like this, the fourth, the fifth
The minor fall and the major lift
The baffled king composing “Hallelujah”

[Chorus]
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah

[Verse 2]
Well, your faith was strong but you needed proof
You saw her bathing on the roof
Her beauty and the moonlight overthrew ya
And she tied you to her kitchen chair
And she broke your throne and she cut your hair
And from your lips she drew the Hallelujah

[Chorus]
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah

[Verse 3]
Well, baby, I’ve been here before
I’ve seen this room and I’ve walked this floor
You know, I used to live alone before I knew ya
And I’ve seen your flag on the marble arch
And love is not a victory march
It’s a cold and it’s a broken Hallelujah

[Chorus]
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah

[Verse 4]
Well, there was a time when you let me know
What’s really going on below
But now you never show that to me, do ya?
But remember when I moved in you
And the holy dove was moving too
And every breath we drew was Hallelujah

[Chorus]
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah

I[nstrumental]

[Verse 5]
Maybe there’s a God above
But all I’ve ever learned from love
Was how to shoot somebody who outdrew ya
And it’s not a cry that you hear at night
It’s not somebody who’s seen the light
It’s a cold and it’s a broken Hallelujah

[Chorus]
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah
Hallelujah

 

ほら、内緒のコードを聴いた時にさ

ダビデが弾いたやつだよ

あれは神を喜ばせていたよなぁ

でもお前って音楽に全く興味ないのな?

どうだい?

こんな感じだよ

ドとファを弾くだろ?

そしたらGコードを弾いてさ

マイナーコードで落としたら

メジャーで上がるってね

神を賛美せよ、ってことさ

 

 

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

 

そうだよな

お前の信念は強いものさ

でも証明しなくちゃね

お前は、彼女が屋根の上で

沐浴してるのを見ただろ?

彼女の美しさと月が

お前をひっくり返したな

彼女は台所の椅子に

お前を座らせようとした

それからお前の王座を崩すと

髪の毛を切り落としたんだ

そしてお前の唇から引き出したのさ

ハレルヤって言葉をさ

 

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ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

 

なあベイビー

俺さ

前にここに来た事があるんだよ

この部屋を見て

この床の上を歩いたなぁ

知ってるだろ

俺がずっと1人で暮らしてきたのを

君と知り合う前はさ

大理石のアーチの門で

君の旗を見た

愛は勝利の行進では無い

それは冷酷で

あれが壊れたものさ

ハレルヤがね

 

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

 

そうさ

君が俺に教えてくれた時もあったな

下界で実際に何が行われているかをさ

でも今となっては

一つも教えてくれないよな?

俺が君と一つになった時

鳩の姿になった聖書も

合わさったんだよ

そして俺たちの呼吸の全てが (生きている事全てが)

ハレルヤなんだ

 

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

 

多分

天国には神がいるかもしれないね

でも俺が愛から学んできた全ては

より早く銃を抜く奴らを

どれだけ仕留められるかだよ

夜中に君が聞いたのは

叫び声じゃないよ

それに誰かが見た光でもないよ

それは冷酷で

あれが壊れたものさ

ハレルヤがね

 

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

ハレルヤ

 

Songwriter: Leonard Cohen

Translator: Lyra Sky 和訳

 

【Hallelujah】は、1984年12月にLeonard Cohen レナード・コーエン作詞作曲の曲で、Leonardの通算21作目のシングルになる有名な曲だ。

今でこそ Leonard Cohen = Hallelujah の図式が成立しているが、リリース当時は、話題に成らずにヒットしなかったと言う。

(* Leonard Cohenについては、又後日やりますね〜。)

John Caleがこの【Hallelujah】を気に入りカヴァーした事により、知名度が上がり人気になった。

そして今、紹介しているJeff Buckleyのカヴァーが、最も話題になったのだ。

それも納得のこの歌声!

地響きするかのようなLeonardの語り部の歌い方も、オリジナルらしい個性を放っているが、よく言えばメジャーで聴きやすい、一般受けするのは、このJeff の方だろう。

何故ならば、彼の歌声だ。

澄み渡るJeffの声が、悲しげにヴィブラートすると、生きていることの辛さや日々の苦しみが歌われているような気がしてくるからだ。

「涙を流しても良いんだ」と素直になれる歌声をJeffは持っていたのだと言いたい。

彼には、人々の悲しみを認め、浄化する優しい声の持ち主だったのだから。

 

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【Hallelujah】は、仏教徒の人でも知っているであろう、神を賛美し、称え、喜びと感謝を表す叫びのことだ。

前に何回も触れている『Bruce Brothers』の映画などゴスペル映画にもバシバシ出てくる言葉でもある。

あの映画で、神父役に違和感バリバリな(笑) James Brownが、【Hallelujah】と叫んでいたのを覚えているでしょう!

あの場合は「神よ、感謝します!」みたいな感謝の気持ち、「聖なる父よ、愛しています」という叫びだ。

日本人には馴染みがないから、あちこちで使われたりすると、実感が湧かず、実態がない言葉に感じると思う。

世界大戦が終わった時に、人々は、【Hallelujah!】と口々に叫んだという。

この場合は、日本で言う「バンザイ Banzai !」に近い。

あと、博打で負けた時に使ったら、めっちゃ不謹慎だが、「やっちまった!」て感じよ。わかる?

flexibleフレキシブルに使おうと思ったら、使える【Hallelujah】。

だが本来の意味は、ヘブライ語である「Jehovah エホバを讃えよ」だ。

神への感謝の言葉と、生きていることへの感謝の気持ちだ。

先程のビデオは、音源を綺麗に聴ける上に、Jeffのため息が入っていたから、紹介したの。

「はあ〜、Jeffは生きていたんだ」と感じられるから、皆に聞いてほしくて載せたの。

でも動いてる姿を見たい人もいると思うので、PVの方も紹介しますね。↓ ↓

 

プロモの動いてる姿も可愛らしくて良い。

これを見てると、やはりJeffはアドリブでやっているのが分かる。

Lyraは、音だけのCDバージョンのが好きです。夜に電気消して聞いてみ〜!寒気するくらい良いよッ。

原曲は先程話したように、1984年リリースのLeonard Cohen発売されたアルバム『哀しみのダンス』に収録された楽曲。

歌詞の殆どが、旧約聖書に基づく言葉と言うことと、サウンドもゴスペルぽい為に、世間一般のイメージでは、この【Hallelujah】を賛美歌だと考える人が多いだろう。

一応、書いた本人Leonardは、『宗教の曲として書いた訳ではない」とキッパリと否定している。

だが、歌詞の中のギターを弾いている場面は、旧約聖書のサルエル記の「ダビデが、初代イスラエル王であるサウルに対して堅琴を演奏した」ことや、「月明かりの下で沐浴するバト・シェバにダビデがアプローチ」した逸話にそった歌詞を書いている。

Lyraは、ギターを弾いているJeffを思い浮かべ、ギターを爪弾いているように和訳しました。

それに「士師記」における「デリラがサムソンの頭髪を切り落とした」という逸話に似た場面を歌詞に入れている。

 

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この【Hallelujah】にLeonard Cohenは、5年もの月日をかけて情熱を注ぎ、80篇にも及ぶ原詩を書いた。

それを考えるとただの宗教曲ではないと思える。

一つ一つのエピソードは、ダビデの詩篇からだが、Lyraは旧約聖書をベースにした、人の生き死にを描いた物語だと思う。

1人の人間と言うか、人間が愛する人と出会い、戦い、愛し、別れを迎えると言う、一連の生き様を綴った物語だと思うのだ。

 

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Jeffは、どんな気持ちで歌ったのだろう。

Leonardは、宗教曲ではないとキッパリと否定していて「私の人生の信念」を描いたと語っている。

Lyraの感じた、人間の生き様、生き死にを描いていると言うのは、当たっている。

Bathing on the roofも、Holy Doveも聖書の一節をそのまま使っていてもだ。

言いたいことは、一つだけだろう。

Jeffの歌い方は、Leonardより熱情的だ。

全く別物かも。

アコースティックだから、シンプルで静かな曲調で、しっとりと思われる方もいるかもしれない。

だが歌い方は激情型!

高音になればなるほど高まり、緩やかになるところは、まるで囁きのよう。

まるでオルガズムに達するが如く、吐き出していくかと思えば、すすり泣くかのように、悲しみにくれるのだ。

プライベートのJeffの恋愛ネタは、あまり聞かない為に、確証はないが、彼の描く詩からLyraなりに考えると、情熱的な人だったんじゃないかしら?

前に和訳した【Grace】は、あれしばしの別れを悲しむ恋人同士の歌だ。

それに、エッチしてる時の歌でもあるでしょう?

↓↓

和訳【Jeff Buckley/ Grace】ジェフ・バックリィとは Heaven or Hell?

 

Graceについて聞かれた時に、Jeffは、「この曲は、これだけで凄いエネルギーがある。… …(→ 過去記事参照) … 誰だって、こいつしかいないって愛する人を見つけたら強くなるんだよ。そう言う人間を見つけ、決めたら、人は優美に出会うのさ。」

こんなことを言っていたJeffならば、情熱的に愛し合う歌が歌いたかったに違いない。

【Hallelujah】でJeffは愛し合うことを頭に浮かべながら歌っていたんじゃない?

愛する人と出会い、愛し合い、人生を終えることを表現したかってのだと思う。

それには、人間の生き様を描いたLeonardの歌がピッタリだ。Leonardと表現の仕方は違うが。

Jeffは、愛する人と愛し合っていることを思いながら歌ったのかもね。

だからあんな熱情型になってしまった。

【Hallelujah】は、そんな相手に出会えた感謝の言葉だろう。

愛し合うことの喜びの歌だ。

神を賛美するように、愛する人を讃える喜びの歌。

愛し合えることに感謝する歌。

人はそれを「Love Song」と言うのだよ。

 

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The song, written by Leonard Cohen, is about love which has soured and gone stale. Cohen used a lot of religious imagery, including references to some of the more notorious women in the bible. It is also about how a woman is clearly in charge of a man and he can’t take control because of her feminine features.

Hallelujah is a Hebrew word which means ‘Glory to the Lord.’ The song explains that many kinds of Hallelujahs do exist. I say: All the perfect and broken Hallelujahs have an equal value. It’s a desire to affirm my faith in life, not in some formal religious way but with enthusiasm, with emotion.“
-Leonard Cohen

“Hallelujah”, in its original version, is in time, which evokes both early rock and roll and gospel music. Written in the key of C major, the chord progression matches lyrics from the song: “goes like this, the fourth, the fifth, the minor fall, and the major lift”: C, F, G, A minor, F.

Cohen wrote around 80 draft verses for “Hallelujah”, with one writing session at the Royalton Hotel in New York where he was reduced to sitting on the floor in his underwear, banging his head on the floor. His original version, as recorded on his album Various Positions, contains several biblical references, most notably evoking the stories of Samson and Delilah from the Book of Judges (“she cut your hair”) as well as King David and Bathsheba(“you saw her bathing on the roof, her beauty and the moonlight overthrew you”).

Following his original 1984 studio-album version, Cohen performed the original song on his world tour in 1985, but live performances during his 1988 and 1993 tours almost invariably contained a quite different set of lyrics. Numerous singers mix lyrics from both versions, and occasionally make direct lyric changes; for example, in place of Cohen’s “holy dove”, Canadian-American singer Rufus Wainwright substituted “holy dark”, while Canadian singer-songwriter Allison Crowe sang “holy ghost”.

Cohen’s lyrical poetry and his view that “many different hallelujahs exist” is reflected in wide-ranging covers with very different intents or tones, allowing the song to be “melancholic, fragile, uplifting [or] joyous” depending on the performer. The Welsh singer-songwriter John Cale, the first person to record a cover version of the song (in 1991), promoted a message of “soberness and sincerity” in contrast to Cohen’s dispassionate tone; the cover by Jeff Buckley, an American singer-songwriter, is more sorrowful and was described by Buckley as “a hallelujah to the orgasm”; Crowe interpreted the song as a “very sexual” composition that discussed relationships; Wainwright offered a “purifying and almost liturgical” interpretation; and Guy Garvey of the British band Elbow made the hallelujah a “stately creature” and incorporated his religious interpretation of the song into his band’s recordings.

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