「美しくて面白い、歌がめちゃウマいオネエさん」と言うのが、昔から変わらないLyraのLittle Richardのイメージだ。
2020年5月9日、ロックンロールの創始者の一人、Little Richard リトル・リチャードが、87歳で逝去した。
R&Rやソウルに興味が無い日本の方々には、彼の名は馴染み薄かもしれないが、彼の作り出したイカス楽曲や、耳に残るシャウトは、街角や映画から流れて来て耳にした事があると思う。
世界中のミュージシャンやアーティスト達に、世代や国境や人種や性別を超えて、愛されて来たLittle Richard。
癌だったとしても、やはりこの地球で、大切な才能のあるアーティストが亡くなったのは、凄く悲しい。
その喪失感は、Lyraだけでなく世界中のファンがそう感じていて昨日、今日とSNSは、彼への追悼メッセージで溢れている。
今日は、Little Richardを惜しみ、彼(彼女)の最高な歌を、Lyraの和訳と一緒にお届けするから、今夜は
” Having me some fun tonight
Yeah〜 ♪ “
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今日Lyraが和訳&解説するのは、アメリカ合衆国ジョージア州メーコン出身のシンガー、ソングライターである Little Richard リトル・リチャード (本名 Richard Wayne Penniman リチャード・ウェイン・ペニマン 1932年12月5日 – 2020年5月9日)。
1950年代のロックンロール創生期に活躍し、ロックの創始者の一人として、数々の名曲を生み出し、ヒットを飛ばし、大活躍した歌手である。
そしてPaul McCartney、James Brown など数多くの有名アーティスト達に影響を与えて来た素晴らしいシンガーだ。1986年には殿堂入りもしている。
今日、Lyraが和訳する曲は、Little Richardの大ヒットした曲の一つであり、彼の代表作【Long Tall Sally】(邦題: のっぽのサリー)。
詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に、又、お話しましょう!
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“Long Tall Sally” is a rock and roll 12-bar blues song written by Robert “Bumps” Blackwell, Enotris Johnson and Richard Penniman (known as “Little Richard”), recorded by Little Richard and released March 1956 on the Specialty Records label.
The flip side was “Slippin’ and Slidin'”. Both songs were subsequently released in the LP Here’s Little Richard (Specialty, March 1957). The single reached number one on the Billboard rhythm and blues chart, staying at the top for six of 19 weeks, while peaking at number six on the pop chart. It received the Cash Box Triple Crown Award in 1956. The song as sung by Little Richard is #56 on Rolling Stone’s list of The 500 Greatest Songs of All Time.
It became one of the singer’s best-known hits and has become a rock and roll standard covered by hundreds of artists.
The song was originally called “The Thing“, recorded in New Orleans by Little Richard.
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=Long Tall Sally=
[Verse 1]
Going to tell Aunt Mary about Uncle John
He claim he has the misery but he has a lot of fun
Oh baby
Ye-e-e-es baby
Woo-o-o-oh baby
Having me some fun tonight
Yeah
[Verse 2]
Well, long tall Sally, she’s built for speed
She got everything that Uncle John need
Oh baby
Ye-e-e-eh baby
Woo-o-o-oh baby
Having me some fun tonight
Yeah
[Verse 3]
Well, I saw Uncle John with bald-head Sally
He saw Aunt Mary coming and he ducked back in the alley
Oh baby
Ye-e-e-es baby
Woo-o-o-oh baby
Having me some fun tonight
Yeah
Ow!
[saxophone solo]
[Verse 2]
Well, long tall Sally, she’s built for speed
She got everything that Uncle John need
Oh baby
Ye-e-e-eh baby
Woo-o-o-oh baby
Having me some fun tonight
Yeah
[Verse 3]
Well, I saw Uncle John with bald-head Sally
He saw Aunt Mary coming
And he ducked back in the alley
Oh baby
Ye-e-e-eh baby
Woo-o-o-oh baby
Having me some fun tonight
Yeah
[Outro]
We’re going to have some fun tonight
Gonna have some fun tonight, wooh
Have some fun tonight
Everything’s all right
Have some fun
Have me some fun tonight
ジョン叔父さんのことを
メアリー叔母さんに話しちゃおッ
ジョンおじさんは惨めだ〜って
いつも訴えているけど
本当はすっごく楽しんでいるんだもん
オー、ベイビー
いいぞ〜、ベイビー
ウウウー、ウー、ベイビー
今夜は楽しもうぜ
良いだろ?
それにね
背の高いサリーは
早さが命なのよ
ジョン叔父さんが欲しいものを
全て持っているの
オー、ベイビー
いいぞ〜、ベイビー
ウウウー、ウー、ベイビー
今夜は楽しもうぜ
良いだろ?
そうしたらね
アタシ
禿頭のサリーと一緒の
ジョン叔父さんを見たのよ
叔父さんったら
メアリー叔母さんの姿を見るなり
路地裏でサッと
身をひるがえして隠れたんだよ
オー、ベイビー
いいぞ〜、ベイビー
ウウウー、ウー、ベイビー
今夜は楽しもうぜ
良いだろ?
オー
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それでね
背の高いサリーは
早さが命なの
ジョン叔父さんが欲しいものを
全て持っているの
オー、ベイビー
いいぞ〜、ベイビー
ウウウー、ウー、ベイビー
今夜は楽しもうぜ
良いだろ?
楽しもう
そうしたらね
アタシ
禿頭のサリーと一緒の
ジョン叔父さんを見たのよ
叔父さんったら
メアリー叔母さんの姿を見るなり
路地裏でサッと
身をひるがえしたんだよ
オー、ベイビー
いいぞ〜、ベイビー
ウウウー、ウー、ベイビー
今夜は楽しもうぜ
良いだろ?
オー
俺たち今夜は一緒に楽しめるぞ
今夜は楽しくなるぞう〜
ウ〜
今夜は楽しもう
万事順調〜
俺を楽しませてくれよ
Songwriters: Entoris Johnson, Richard Penniman, Robert Blackwell
Translator: Lyra Sky 和訳
こちらはTVショウのライブ。多分、口パクだけど、Little Richardのお茶目さが伝わって来るので載せておきますね〜。
この【Long Tall Sally】が大ヒットする前に、先にヒットしていた【Tutti Frutti】も一緒にプレイしているよん。
https://youtu.be/LVIttmFAzek
本当のRock’n’Rollって、こういうことなんだと思う。
パワフルで、エネルギッシュなRichardのシャウトは、今まで誰もやらない歌い方だった為に、当時の多くの音楽好きが、度肝を抜いたに違いない。
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Little Richardとは…
*【Jimi Hendrix / Little Wing】 和訳 Lotta Love of Lonelyboy 寂しがり屋の僕ちん
*【The Beatles / The Ballad of John and Yoko】 和訳 Sweet Funny Honeymoon Lyrics
2013年9月、アーティスト活動から引退することをRolling Stone 誌で発表。
2020年5月9日息子のDanny Penniman が死去を公表し、骨癌による病死と伝えている。
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【Long Tall Sally】
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作詞作曲を一緒にした、Robert Blackwell とRichardは、考えたあげく、曲のテンポ早め、歌詞を他の人間が真似できないように作曲したのが、この【Long Tall Sally】なのだ。ある意味、リベンジなわけ。
Cover カヴァーしたArtists
- 1956年:Pat Booneパット・ブーン
- 1956年:Elvis Presley エルヴィス・プレスリー
- 1964年:Kinks キンクス
- 1964年:The Beatles ビートルズ
- 1966年:ザ・ドリフターズ(The Beatles日本来日公演の前座でコミックアレッジで仲本がボーカルをとった。ラストの歌詞を変えている)
- 1970年:Led Zeppelin レッド・ツェッペリン
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Little Richardを知らない人でも、この曲は、どこかで聞いたに違いない。
CMにも良く起用されているし、様々なドラマや映画にも使用されて来た。
映画『Predator』『Predators』『Red Scorpion』などなど、数え切れないほどだ。
若干アクション映画が多い気もする〜(今のならば、アーノルド・シュワルツネッガーに、ドルフ・ラングレンだものw)
それはきっと、彼の歌声がアグレッシブだからだ。
シャウトしまくる、戯けた顔で歌い、ピアノを弾きながら激しい動きをして、私たちを楽しませて来たからだ。
今でこそ、人種差別や国の違いや性差別などなど、偏見を抱くのをやめ、差別を無くそうと声を上げるのは当たり前に近い行為になって来たが、Richardsがデビューした当時の50年代のアメリカでは、色眼鏡で見られ、差別される方が普通だったのだ。
その環境で、Little Richardは、カミングアウトをしていたのだから、どれほどの苦難があったかが窺われる。
Little Richardは、父にさえゲイであるが為に、認められずに養子に出されてしまったのに、隠しもせずに耐え抜き、自ら同性愛者であることを公表し、派手な化粧をして舞台に立ち続けたのだ。
おまけに、あの時代は、Rock=悪魔の歌だった為に、偏見による差別が激しかった。
それでも歌っていけたのは、音楽を愛していたからだと思う。
そして、Lyraには、Richardは、 耐え抜き続け、誹謗中傷などの辛さから迷いが生まれ、一時期、音楽活動をやめて牧師になり、神にすがりたくなったんじゃないか、と感じる。結局は、離れた事で真実の自らの道を確信したのだろう。
この何重にも重なる差別の中、歌い続ける勇気があったRichardを、そんな辛い境遇でも、素晴らしい曲を作り、ヒットを飛ばして、死ぬまで歌い続けた彼を讃えたいと思う。
Richardがいたからこそ、今のRockがあるのだ。
【Long Tall Sally】は、リベンジの歌だ。
先程話したが、Pat Boonにパクられるのが、嫌だったからっれた歌だ。まあ、実際にはパクるのではなく、カヴァーなのだが、Little Richardにしては、自分が黒人であるから差別されてチャンスを邪魔されているから、パクられてる気がして、嫌だったんだと思う。
そのリベンジ精神があったからこそ、激しいサウンドが生まれ、お坊ちゃんには、歌いにくい内容の歌詞にしたんだと思う。
この歌詞には、元ネタがあって、プロデューサー兼作曲仲間のRobert Blackwellのところに、若い女の子からの手紙が届いたのが、原案みたいなもの。
その内容が、この歌詞の「私は、ジョンおじさんが、のっぽのサリーと一緒に歩いているのを見たの。叔父さんたら、メアリー叔母さんが来るのを見て、裏道を引き戻したのよ」と言う、歌詞の内容のままの手紙だ。
それを読んだRobertは、面白いと思ったのだろう。Little Richardに見せに行ったのだから。
彼もPat Boonが歌えない、下世話な歌詞を書いて、我ながら面白い、と感じたんじゃないかな。
言いつける女の子の側と、エロいこと言ってるJohn伯父さんのセリフに分けたのは、Lyraには画期的に思えて好き。
だから、わざとわかりやすく露骨に和訳してみました。
露骨と言えば、岸部一徳がタイガース?で、「サリー」と呼ばれていたのは、彼が181cmの高身長だったから、この曲に因んでつけられたらしいが、個人的には、マズイような気もする。岸部一徳がその毛があるならば、別に良いんだけど。
キラキラ光るエネルギーをLittle Richardは、持ち続けていた。
それは、彼の勇気と自分の才能の自信、そして、差別する奴らへの怒りのようなリベンジ精神があったからだ。
そのリベンジ精神が、彼のサウンドの素晴らしさと、ド派手なパフォーマンスに合わせって、キラキラした華やかさを放っていたのだ。
今夜も夜空には、星々が輝いている。
きっと、あの1番ド派手にキラキラ輝いてる星こそ、天国にいるLittle Richardかもしれないよ。
今夜も一際、ド派手にパワフルな歌をぶちかましているに違いない…天国で。
ド派手でこそ、ロックの真髄。
Rock’n’Rollだ。
Rock’n’Roll is so loud!
Rock’n’Roll is so Cool!
Rock’n’Roll is so cheesy!
That means just Little Richard!
Little Richard R.I.P.
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Saw Uncle John with Long Tall Sally
They saw Aunt Mary comin’
So they ducked back in the alley.
Not wanting to disappoint the popular disc-jokey, Blackwell took the lyrics back to Little Richard and they turned it into a song.
Release in March 1956, “Long Tall Sally” came on the heels of another Little Richard hit from the same year, “Tutti Frutti.”
White singer Pat Boone’s cover of “Tutti Frutti” charted better than Little Richard’s version, so they tried to thwart him by making this song too fast for him to sing. Boone ended up covering “Long Tall Sally,” but this time he couldn’t best Little Richard’s original.
“Long Tall Sally” was Little Richard’s biggest hit, peaking at #1 on the r&b charts and reaching the top 10 of the pop charts for the first time at #6 (Pat Boone’s peaked at #8).
Discography
- Studio albums
- Here’s Little Richard (1957)
- Little Richard (1958)
- The Fabulous Little Richard (1958)
- Pray Along with Little Richard (1960)
- Pray Along with Little Richard (Vol 2) (1960)
- The King of the Gospel Singers (1962)
- Little Richard Is Back (And There’s A Whole Lotta Shakin’ Goin’ On!) (1964)
- Little Richard’s Greatest Hits (1965)
- The Incredible Little Richard Sings His Greatest Hits – Live! (1967)
- The Wild and Frantic Little Richard (1967)
- The Explosive Little Richard (1967)
- Little Richard’s Greatest Hits: Recorded Live!(1967)
- The Rill Thing (1970)
- Mr. Big (1971)
- The King of Rock and Roll (1971)
- Friends from the Beginning – Little Richard and Jimi Hendrix (1972)
- Southern Child (1972) unreleased
- Second Coming (1972)
- Right Now! (1974)
- Talkin’ ‘bout Soul (1974)
- Little Richard Live (1976) all studio
- Going All The Way With Little Richard (live) (1979)
- God’s Beautiful City (1979)
- Lifetime Friend (1986)
- Shake It All About (1992)
- Little Richard Meets Masayoshi Takanaka (1992)
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