Mötley Crüe のこの時期の曲を全部歌えるLyraって「どんだけ Heavy Metal好き?」と我ながら呆れた(笑)。
が、結成前から〜スターダムにのし上がり、アノ事故が起き、爆売れした弊害でメンバー間が荒れたり、、、全てを見聞きして来たLyraや同じ想いの Mötley Crüe Freaksたちは、この映画で涙するだろう!
例え、事実の違う点や時系列の不適合があっても、、、目をつぶってやろう。
だってぇ、Machine Gun Kelly マシンガンケリーがcute なんだも〜ん( ← そこかい!! )
今日Lyraがレビュー&解説するのは、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロスアンジェルスで結成されたヘヴィメタル・バンド Mötley Crüe モトリー・クルー。
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1980年代前半から後半にかけて、アメリカを中心に起こった一大音楽産業ムーブメント(日本ではLAメタル)の代表的なバンド。
全米だけでアルバム総売り上げ2500万枚以上、全世界で8000万枚以上を売り上げているBig Bandであったが、メンバーのドラッグやアルコール依存によるトラブル、事件事故、ゴシップにより翻弄されたバンドでもあった。
2015年ツアー活動を終了することを正式に発表し、2015年12月31日の最終公演を最後に活動停止した。
*Band Historyなどはこちらの過去記事を読んでください。かなり詳しく書いたのでMötley Crüe 知らない人でも分かる仕上がり→【Mötley Crüe /Wild Side】 Message from Hell. History & 和訳 Lyrics
今日Lyraがレビューする映画は、このMötley Crüe モトリークルーを描いた【The Dirt : モトリークルー自伝】です。
今年、2019年3月22日NetFlix で公開された映画であり、「Lyraが好きよーん」と先日、新曲を和訳紹介した Machine Gun Kelly マシンガンケリーがTommy Lee を演じるなど、話題を呼んだ自伝映画です。
Jeff Tremaine 監督、ベースになったのは2001年に発売された自伝。
Mötley Crüe を知らない人達がレビューしてるけど、、、どう?
やはり Mötley Crüe を好きで、Mötley Crüe のカバーをやったことがある私のような人間の方が愛があるから、より皆様に伝わりやすいのではないでしょうか?
あと、映画見ていて聞いた話、見た話と違うところがかなりあるので、いつものツッコミPointも書こうかな?とも思ったの。
長くなり過ぎないよう気をつけまちゅ(笑)。
早速、あらすじへGo!!
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The Dirt is a 2019 American biographical drama film directed by Jeff Tremaine from a screenplay by Rich Wilkes, about glam metal band Mötley Crüe. The film stars Douglas Booth, Colson Baker, Daniel Webber, and Iwan Rheon.
Talks of a Mötley Crüe biopic began as early as 2006, when Paramount Pictures and MTV Film purchased the rights to the book The Dirt: Confessions of the World’s Most Notorious Rock Band by the band and Neil Strauss. However the project then languished in development hell for over a decade, going through numerous directors and cast members before Netflix purchased the rights in March 2017. Filming began around New Orleans in February 2018.
The Dirt was released digitally on Netflix on March 22, 2019. It received generally unfavorable reviews from critics, who said the film would please fans but that it hesitated “in handling the more troubling aspects of the band’s history.”
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= あらすじ Story =
1973年。 Frank Carlton Feanna Jr. フランク・カールトン・フェランナJr.は、幼い頃からアル中の実母と、何回も変わる継父からの虐待に悩まされていた。
ある日、屈辱的なことをされたFrankは、母との口論の最中、自ら腕をナイフで切り母親から虐待されたと証言し母親と別れ、施設に入所して育つ。
Frankは、1978年にシアトルからロサンゼルスへと移り住み、一年後、自らの名を「Nikki Sixx ニッキー・シックス」と改名した。
月日が流れ (1981年)、 Nikkiは有名ナイトクラブ「ウィスキー・ア・ゴーゴー」で London というBandのベースをしていた。
そのライブをよく見に来ていたTommy Leeトミー・リーが彼女とデニーズへ行くと、たまたま1人で座っていたNikki を発見。
恥ずかしながらも、話しかけると話が弾み意気投合。Tommy が始終持っていたドラムスティックをクルクル回す様子を見て興味を持ったNikkiは、バンドを脱退したい旨を話し、Tommy がマーチングバンドしか経験ないことも気にせずに、一緒に新バンドを結成することになる。(← これは事実とまるっきり違う)。
ギタリストを募集の広告を新聞に出した2人は、Nikkiのアパートにオーディションでやって来た 強直性脊椎炎に苦しんでいるギタリスト Mick Mars ミック・マーズ のテクニックと変人ぶりを気に入り加入させた。
トリオは Tommy の提案で、彼の同級生だった Vince Neil ヴィンス・ニールがボーカルを務めるカバーバンド「Rockandi」のライブを観に行き、声をかけ、正式に参加することに。試行錯誤の末、バンド名はMickの アイデアMottley Cruを Nikliが少し変えてMötley Crüeと決定した。
4月、自主制作シングル 【Stick Your Guns / Toast Of The Town】をリリース。後に、自主制作による1stアルバム “Too Fast For Love” を発表。この頃からドラッグ、アルコール漬けの日々を送っており、Van Halen ヴァン・ヘイレンのDavid Lee Roth デイヴィッド・リー・ロスやRatt のメンバーらと自堕落なパーティを毎晩繰り広げていた。
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1982年、メジャーレーベルのエレクトラのTom トム・ズータウがライブを見に訪れる。
彼が使える奴か、食事中のメンバーはテーブル席に座れと指示。いやいや座るとテーブル下には女がいて(グルーピーが良くやっていたと言う) いきなりフェラチオして来た為に、Tomは飛び上がる。
「信用できる奴かこれで確認するんだよ!」と言うメンバーに呆れながらもTomはメンバーと契約、7月に 『Too Fast For Love』をリミックスしなおし再リリースし
これを機に、Mötley Crüe は大驀進して行く。MTV撮影をし、ヘビーローテションされ、曲をリリース、ツアーに回り、夜中はDrugとSexとAlchole に塗れたパーティー をして大騒ぎするMötley Crüe。(『USフェスティバル』にヴァン・ヘイレン、オジー・オズボーン、スコーピオンズらと回った時?)
2ndアルバム “Shout At The Devil” リリース。タイトル曲、ペンタグラムの描かれたアルバムジャケットから「彼らは悪魔主義だ」とPMRCから名指しで批判された(がバンドはこれを否定)
(1984年1月から) Ozzy Osbourne オジー・オズボーンのサポートとして全米ツアー。
連日の馬鹿騒ぎをしているMötley Crüeのメンバーもたまげる行動をするOzzy。
ある昼下がり、ホテルのプールサイドで日焼けしてくつろぐメンバーの前で、「はあーい、お前ら、真面目にやれよ!」と言うOzzyにメンバー全員「さすがだな!」と感心。
だが、いきなり這いつくばると、アスファルトを一列で行進している(笑) アリを、ストローでコカインを吸う時みたいに、ズズズッと吸い出すOzzy。
さすがのMötley Crüeも「おい、おい、Ozzy、それは、やばいぜ!」と言いながら止めると、
「そうかあ?まじめにやれよな!」と言いながら、こんどはプールサイドに放尿。そして、這いつくばると、「お前らこれ出来る〜?」と言うとOzzyはそれを舐め始めた。
「うげ、キッタネー!」と言うMötley Crüe。だが、Nikkiが真似をしてやり出し、ほかのメンバーが止める、、、そんな馬鹿なことをツアー中やっていた。
この時期、パーティ帰りに寄ったダートレスリング会場で、Vinceは出演していたシャリーズと出会い、結婚した。
だが、この時期にNikkiは、Drug中毒が酷くなり、それ以外は何もしないと言う泥沼な毎日を送っていた。
そして、Tommy LeeもDrugとアルコールで意識朦朧。ツアーで世界中を回り、夜はライブで回転(ライブ、プレイ中にドラムを回転させる有名なあのドラミング)しハイになったままパーティ→ ベッドに倒れこむだけの毎日だった。
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あるレコード会社のパーティで、Tommy はバルコニーに出ると、偶然居合わせた 女優のヘザー・ロックリアに声をかけ、2人は仲良くなる。女優のHeather Rocklear ヘザー・ロックリアに声をかけ、2人は仲良くなりこれをきっかけに付き合う。
このパーティの時に、Vinceは妻にHanoi Rocks のドラマー Razzle と出かけてくると言うとその飲酒したまま2人はドライブに行ってしまう。
そして、悲劇は起きる。飲酒運転で交通事故を起こしてしまい、Razzle は死んでしまう (これにより、Hanoi Rocks ハノイ・ロックス解散してしまう。)
1985年1月Vinceは裁判所の命令でアルコールのリハビリセンターに30日間入所。
その中、3rdアルバム “Theatre Of Pain“リリース。全米チャート最高6位を記録しプラチナム獲得(ステージ衣装はスパンコールをちりばめたグラマラスなものに)
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Nikli のドラッグ中毒は、最悪なものになりヘロイン、コカイン に全ての金と時間を費やしていた(当時は数グラムのコカインが5000ドルにもなるほど高騰していたのにも関わらず)。
1986年5月、Tommyが恋人、Heatherと結婚。結婚式の介添人に「お前とは兄弟だから」とNikliに頼むがコカインをキメていたために、役に立たない。頭に来たTommy がNikkiに暴言を吐き、代わりにMickが介添人を務めた。
そんな状況の中、ロンドンツアー中に、ドラッグディーラーの家でドラッグを摂取している際に意識を失い搬送され、諦めない救急救命士のおかげで一命をとりとめた。(← 事実?とは違う)
1986年5月、トミーが女優のHeather Locklear ヘザー・ロックリアと結婚。(1993年に離婚)
( ↑ ↑ これは実際のTommyとHeatherの写真。ドラマ見てみて可愛いよ。2人とも大好きだわん。)
Vince が前年起こした事故のため入獄して出所、1987年5月、4thアルバム “Girls, Girls, Girls” 発表。
9月にはメンバー全員がドラッグを絶ち、初めて正常な状態で制作された5thアルバム “Dr.Feelgood” を発表。
だが、Vince の娘が小児癌になってしまい緊急入院。Vinceは病室で娘を励ますが、天国に召されてしまう。
バンドメンバー間でも、いざこざが悪化。
当時の音楽性の違いもあった為、Vince は、解雇されてしまう。後任にはThe Screamのジョン・コラビが決定(ツアー、レコードリリース)。
だが、話し合いの機会が設けられ、メンバー同士の腹を割った話し合いをし、互いへのリスペクトの気持ちを伝え合い、謝罪しあった。
Nikkiは、実父の実の息子(つまり自分の異兄弟)を見つけ出し、会った。それは、まるで過去との決別のようだった。
そして、1997年1月、Vince は、バンドに復帰。( 6月 7thアルバム “Generation Swine” 発表当時か?)
オリジナルメンバーがまた集結した。
もう迷いはない。
1998年の世界ツアーが始まる。
Mötley Crüe は、肩を組みステージに駆け上がる。
この4人でまた 始めるのだ 、、、。
Mötley Crüe を!
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= Lyraの感想 =
乗っけから泣いてしまった!
Nikkiがインタビューで最悪だった幼少期を良く話していたから、余計に映像で目に入って来ると可哀想で胸が痛くなったのもある。
生まれた家庭環境が悪いと抜け出せないし、精神的なトラウマは一生続く。
Nikkiのやり方は正しいとは思えないし、自らの腕をナイフで切り、母親を一時的に幼児虐待者に仕立て上げたのは偽装罪に問われかねない(暴力を振るうのは継父だったから)。ただ、放置され暴力を容認していた愛をくれない母親との孤独な生活から逃げるには、この道しかないと考えたのだろう。
ただ孤独が自分を襲って来る、、、
それは、今もなおずーっとNikkiの奥底にある想いなのではないか、だから、Drugなどに何度もハマってしまったのではないかと、考えてしまい余計に涙が出てしまった。
いつも頭にあった実父の存在。
施設送りになった彼は、実父の連絡先を探し出し電話をかけるが、「二度とかけて来るな」と怒鳴られてしまう。
天涯孤独である自分に改めて気づかされたNikli。
落ち込みはしたものの、Nikliは変わる。
自分は自分自身でしかなく、自らの人生は自らの手で切り開く。
そう決心した彼はFrankという名を捨て、自らをNikki Sixxと名付け、改名。
古いIDカードを改名の受諾印を貰ったその場で火をつけて燃やし、LAの街へと歩いていく姿は、彼の生き様を表現しているのだ。
Nikkiが成功に執着し、売れないバンドマンから上を目指して邁進していったのは、根底に孤独な自分を払拭し、自分の地位を上げ、強くなる為であり、自らのアイデンティティを示すことが、唯一の生きる道だっ他のだと思う。
ただ、彼は生きる道を選び爆走して来たが、人間そんな毎日ベストコンディションではいられる訳がない。きっと孤独から悪癖に手を染めたのだ。
だから、映画内のNikkiはいくら馬鹿をやっても痛々しく感じてしまった。
同情してしまって見るたび泣きたくなってしまったわ。
その真逆がTommy Lee 。Lyraが好きなColson Baker (つまり、Machine Gun Kelly)が演じていて、可愛い笑顔を撒き散らしているから救われるというのもある。
いや、これに尽きるのかもしれない(笑)。
なあーんて、元々Lyraのお気に入りメンバーが、ドラムのTommy なの。
彼のドラムの才能が好きだし、人懐っこいキャラクターが面白くて、Live やインタビューを見て来て「本当に華があるドラマーってTommy の事だわ」と思って来た。
いつも、彼の明るくて能天気にはしゃぐキャラクターがたまらなかったのよね。
それを、この【The Dirt】と言う映画で凄く似た感じで Colson が演じるから嬉しかったし、画面が一気に明るくなるのを感じた。
明暗ができている感じ。
このバランスの良さが、Nikki & Tommy のベース& ドラムスのコラボレーションの良さであり、バンドが紆余曲折ありながらもあんな事件があってもやってこれたのだよ。
Tommyのシーンで好きだったのは、妹の派手なヒョウ柄のスキニーパンツをTommyが勝手に履いちゃうところ!
「もう、お兄ちゃんやめてよね!もうママ、言ってよ、私のパンツ履かないでって!」
そう妹が言っているのをTommyはニコッて笑いながら「いいじゃん、俺の方が似合ってるんだから!」と返すところ。
本当に家族全員が仲が良いのがわかる。
ママはTommy を理解して優しいし、パパとラブラブでKiss してるのを見たTommy が、これまたニコニコしながら「おいおい、パパ、子供達の前で朝から止めろよ」て言うんだよね。
「本当に愛のある家族の元に生まれ育つと、こんなに無邪気で性格の良い陽気なやつが生まれるんだわ」と痛感してしまった。
ただ、メチャクチャ天然だから誰とでも仲良くなってしまうと言う、、、。
こんなTommyだから、ネガティヴになってしまうNikki と合うのよね。
Mickの病気を知りながら「俺には時間がない」とストイックなのも見ていて辛かった。
面白おかしく映画では描いていたけど、実際はどんなに辛かったか計り知れない。痛いの我慢して秘密にしてステージに立っていたのだろうから、、。
そんなMickは破茶滅茶はやらない代わりに、シビアに物事を見ていて、HするためだけにヴォーカルをやっていたVince Neil の良さを見出したのもMickだから凄い。
「やる気ないんじゃね?」とNikkiがVinceを入れるのに難色を示したときも、「いや、アイツ使えるし華がある」と Goサイン出しからね。
さすが、経験豊富なだけある。
実際は、Vinceは「入りたくない」とオーディションをすっぽかしたり色々やったんだよ。ただ映画だから、ここはすんなり加入していた。
変な金持ち女がVinceの彼女になり全員の演奏をきいて初めは「クソ」と言うんだけど、Mickが「もっと早くプレイしろ」と言ってピッチあげたら、タイトになってグーン!と曲が良くなって、この変な女が「あら、まあ、凄〜」て顔色変わるのが、ムッチャ笑ったよ。ましてや、この曲があの、
【Live Wire】だからねっ。
たまらんでしょ?
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野郎ばかりのライブに当時のSMちっくなファッションで出て来たから、客の野郎ども全員がブーイングするんだよ。
懐かしい! これは、Realな Memberよん。
映画内のファッションが似ていてワロタ 。
で、演奏中に邪魔入り、おかま呼ばわりするし、嫌がらせするため、Vinceが飛びかかり、いつしか皆んなで殴り合いの大乱闘。
だけど、店のスタッフに止められ静かになると、客が「モトリーすげ」て言い出して「モトリークルー」コールが起きて、仲良くなりライブ続行する、と言う、、、なんだか下らないコメディ映画を見ているようで、ちょい萎えた。なんか、ヤンキー漫画みたいだわ。
そのあとは、スターダムにのし上がっていく過程が描かれて行くのだけど、知っている話ばかりだから、まるで思い出のビデオやミュージックビデオをメンバーから見せてもらっているみたいで、胸が熱くなったよ。
好きな楽曲もBGMで流れるから、「ちゃんと一曲聴かせてよ!」と画面に向かって言ってしまった。でも、改めて聴いて名曲揃いだな、と感じた。
ただね、「メンバー全員にてますか?」と聴かれたら MGK = Colson つまり Tommy 役以外は違和感ありありでやんす。
あくまでも好みの問題なので、Lyraの感じ方が一般の方々と違うのか?はたまた、イケメン好きが過ぎているのかもしれませんな。
が、Nikki役はエラが張ってるからか、メイクがヒゲ濃すぎて似合わないからか、特に違和感感じちゃう。
贅沢言えば、他のもっと華があって妖しい感じを出せる俳優だったら似合うのに〜。
後の2人も全く似合わない長髪で「うーん」となったけど、目立つキャラ描きはしてないからOkay。
*最後の方に写真載せておきます。
とにかく、この【The Dirt】は、スターダムにのし上がるまでがドキドキしまくり!
Mötley Crüe 好きならば特に釘付けになるし、大笑いする箇所が多いでしょう。
ただ、この映画が惜しいのは、最後の方が尻窄みなところ!
中盤過ぎたくらいのRazzleの事故をVince が起こしてしまった後の時系列がグダグダ。
「Net Flix の時間枠が足りないから、全ての話をくっつけてしまいましたん」って感じで、Vinceが脱退した理由が他にあるのに、ムショ送りと家族の死にしてしまったり、ハショッてしまって新ヴォーカリストをサラッと出すだけなど、無理矢理縮めた感が、ストーリーを寂しい終わり方にしてしまっている。
話し合いもディープに何回も行われた事実と違い、一回チラッと、、、確かに映画だから時間に限りがあるし、何かをカットしなければならないのは十分理解出来る。
1998年までのストーリーを102分にまとめているのだから、仕方がないがそれ以後の話もまとめてしまっていたから、まとまりがなくなっていた。
せめて、ラストくらいLiveにするとか、俳優さん達の頑張りがあるのだから派手にやってほしかったです。
ラスト、ステージに上がるのを後ろから見て、、、だと盛り上がりにかけた。
それだけが残念。
ラストが凄ければ、この映画は伝説になったかもしれない、と思う。
でも、原作は2001年の自伝だから、それにそってきちんとやろう、という意欲には敬意を表したいです。
それに、Nikkiが初アリーナライブ前、上がり気味のメンバーと円陣を組み、気合いを入れるために、「よく見ろ、このバンドは老人と、子供と、売れないヴォーカルと、暴走魔の集まりだ!怖いものはない!」と言うのを聞いてLyraは、大爆笑出来たからそれだけでも幸せかもしれない。
やっぱ好きだったバンドの映画だからね。
このあと、毎週恒例の☆ LyraのツッコミPoint ☆ 書いておきますね!
興味のある方は、是非読んでちょ。
そう、そう、乗っけからOral Sex が出てくるから決してお子さんとは見ないように!
あと、彼女(彼氏)じゃない人と一緒に見ないでねん。
気まずいかもよー ( ◠‿◠ )
Hしたいカップルには、気心知れているならば良いでしょう w
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☆ LyraのツッコミPoint ☆
1.長すぎだ企画
2001年出版された自伝「The Dirt: Confessions of the World’s Most Notorious Rock Band」をベースに、映画化の話が浮上。権利がParamount PicturesとMTV Filmsに買収されたのが2006年。
脚本家のラリー・チャールズが映画監督と決まるが流れ、2008年Nikki自身がニッキ「MTVが行き詰っている」と語る。
2013年になりやっとジェフ・トレメインが監督として映画を引き受け、Paramount PicturesとMTV Filmsは撤退。2015年にFocus Featuresが権利を獲得。
だが、制作は進まないまま、2017年3月になりようやくNetflix が、映画の世界的な権利を購入した。
配役に、リアム・ヘムズワース、エモリー・コーエン、ダグラス・ブースらが出演と噂され、ダグラス・ブースは2017年11月に正式に署名。
2018年1月にその他のキャストも決まり2018年2月にルイジアナ州ニューオーリンズで本格的な撮影が開始。実に18年も制作に入るまでにかかった映画だ。
2.1998年までのストーリー、バラバラ
Mötley Crüe というバンドを知らない方でも楽しめるストーリー。
だが、話が1998年までと絶頂期とその後の数年間の筈が、その後のVinceのやめさせられた理由が違っていたり、後任ヴォーカリストが入るのはずっと後なのに、1998年前になっていたり時系列がバラバラ。それを映画だから仕方ないと「良し」とするか、
「Bohemian Rhapsody ( Queen 和訳 解説 This Tells Queen 聴け! クイーンの全てを!)みたいに時系列が大ウソの箇所があるのは、嫌だ!」と、するかは、貴方の好み次第。
貴方はどちらが良い?
3.TommyとNikkiが出会うシーンが違う
映画で、10代のTommyが Nikkiの London のライブをサンセット・ストリップにあったクラブまで観に行き、帰りに彼女とデニーズで食べているとNikkiと遭遇する。
Nikliは、「Londonをやめて新しいバンドをやろうと思う」とTommyに打ち明ける。
Tommyは、高校のマーチング・バンドで叩いた経験しかないと言いながらもNikkiがばんどをやろうという設定だ。
だが、実際は、Tommyは出会った時にはSuite 19 というバンドでドラムを叩いていた筈だし、そのライブをNikkiは見て感動したのだ。
事実2人はデニーズで話し合うが、そこで出会ったのではなく、新バンドの構想を話し合うだけ。映画のような出会いはない。
4.端役のキャラ立ち
Mötley Crüe のオリジナルメンバー、Nikki Sixx、Tommy Lee、Mick Mars、Vince Neil の4人以外に出てくるキャラクターが少ないのが残念。
途中、David Lee Rothが出て来て嬉しくなったけど、鼻からアレを吸ってるだけでチラッとしか出てないから残念!
その代わり Ozzy Osborne ・オズボーン、Hanoi Rocks のドラマーであるRazzle は、キャラ立ちしてる方かも。
ただ、せっかくパーティー三昧しているならば、エロいオネェさんとHしてるシーンより、キャラ立ちしたミュージシャンやアーティスト達を出して欲しかったわん。
5.メンバー其々が語る
【The Dirt:モトリー・クルー自伝】はメンバー全員が主役と言えるだろう。
辛い幼少期と、それをバネにしたサクセスストーリーであり、
病気を隠し続けた1人のアーティストのストーリーであり、
明るい天然ぶりを発揮しながらも、ドラッグで人間関係が崩れてしまうアーティストのストーリーであり、
波乱万丈な人生を送るアーティストの物語でもあるのだ。
メンバー1人に焦点を当てる昨今のRock 映画とはちがい、全員の伝記映画であるというある意味平等な、民主主義な世界観だといえよう。
6.初代Vocalist 削除
最初、デモ制作時にはVince Neilはいなかった。
Tommy の話では、Orden Peterson というThe Cult のIan Astbury とScorpionsのChrus Mine みたいなVocalist だったという。 (下記参照)
* 【The Cult / Edie (Ciao Baby)】 和訳 Love for Youthshaker! イアン誕生日おめでとう Lyrics
Nikkiは、その男の態度が気に入らず、Mickはヒッピーだと思っていた。彼はあっという間に追い出され、その存在すらバンドの歴史から抹消された。映画もそういうことか?(彼は今でもロサンゼルスでモトリーのカバーバンドとライブを行っている)。
7.Vince の初登場シーン
裏庭でのパーティーでビリー・スクワイアの「My Kind of Lover」を歌っているVince。
この時点で「My Kind of Lover」はリリースされていない。
現実では、メンバーと最初の顔合わせは、ウエストハリウッドのザ・スターウッド。
Vinceは、これよりもずっと長い期間、Motley Crue を避けていたため、最初のジャムセッションへの参加を承知するまで、メンバーが彼をストーキングしていたのが事実であるから、こんなに早く結成していない。
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8.トム・ズータウトは簡単に契約していない。
9. ドッグ・マギーは汚いアパートには来ていない。
10.実際には Vinceは、The Forumの楽屋でトムの彼女とSex していない。
ロサンゼルスのザ・フォーラム。ライブが開催される数分前、VinceがトムのGFとセックスし、楽屋のドアノブには彼女のヒョウ革のビキニがかかっているというシーンがある。 だが、MotleyCrue が初めてザ・フォーラムでライブを行ったのは1985年。一方、楽屋で誰かの彼女とセックスしたのは1983年のことでトムの彼女であり、ヒョウ革のビキニを着ていたのも事実だ。しかし、場所はUSフェスティバル会場で、ザ・フォーラムではない。また、セックスしたのはライブ後であって、ライブ前ではない。また、何年も経ってその事実を知ったときに「あれは本当に辛かった」と映画では話しているが、実際は、特別な人でもなく、心の痛みも感じず、この出来事を知った彼は逆に面白がっていた。
11. Tommy の出会いの日
映画内、Tommyが Heather と知り合うのはパーティーが行われたある家で、その夜に酔っ払ったヴィンスが交通事故を起こし、同乗していたハノイ・ロックスのドラマーだったニコラス・“ラズル”・ディングリーが死ぬ。
が、実際に2人が出会ったのはREOスピードワゴンのコンサート後で、Tommyの会計士が二人を紹介した。劇中で正しいのは、Tommy が最初Heatherを『俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ』のHeather Thomasと勘違いした点だけ。
12.Nikki の死にかけた日
作品中、オーバードーズを起こしかけ、心臓停止し救急車内で蘇生したNiklki。
だが、実際は 死亡したと思われたためにゴミ箱に捨てられていた、とNikki 本人が語っている映像がある。その頃の状態は後にNikki が「Heroin Diaries 」として発表する。
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13.ドック・マギーのクビは、Nikkiの母親のせいではない。
Nikkiが縁を切った母親が、宿泊していたホテルのロビーに現れるシーンがある。
ドックが息子に会いたがって来た母親だと知り、Nikkiに会わしたのだがNikkiは、激怒。その場でドックをクビにする。
だが現実には、ドックが1989年にモスクワ・ミュージック・ピース・フェスティバルを開催し、ボン・ジョヴィ、スコーピオンズ、オジー、モトリー・クルーがこのフェスに参加。
ドックはモトリーに対し、参加する全バンドが短いセットを行って時間通りに終わらせると告げていたが、実際にはMotley Crue の出演順が他の同格バンドよりも先で、又 Bon Joviがフルセット演奏して大盛り上がりをした。
その為、メンバーはその場でドックを解雇し、ダグ・サーラーにマネージメントの全権を委ねた。そしてダグは、ジョン・コラビが参加したアルバムが大失敗するまでマネージャーを務めたのだった。
14.Vince がバンドに復帰した前後のライムラインはグチャグチャ
1996〜2005年までの出来事は混乱に陥れるレベルの乱れ具合。
劇中、NikkiとTommyがMickに会いに行き、人工股関節置換術を受けて退院する彼に会いに行き、それから3人でVinceと仲直りしに行く。
だが、劇中のタイムラインの1996年ごろではなく、ミックが実際にこの手術を受けたのは2004年だ。
15.Vince 復帰は、もっと長くかかった。
映画では、Vince が、ソロキャリアを始めようとしていた事実は一切描かれてない。
Vince 脱退から10年後、退院したMick とTommy, NikkiがバーにいるVince を訪ね、一緒に酒を飲みながら再結成について話し合い涙ながらにわびる。
事実は、劇中のように単純ではない。
Motley は、後任の John ともう1枚レコードを作るつもりでいたが、マネージャーに急かされて嫌々Vinceに会ったのである。
彼らが会った場所はハイアットで、4人だけでなく弁護士とマネージャーの一団が座っていた。緊迫した雰囲気の中で話し合いが行われ、最終的にヴィンスがスタジオに顔を出し、彼らが作っているレコードを聞くことに同意したのである。
John をギタリストとして残す案も一瞬持ち上がったが、上手くいかないとの判断であっという間に追放された。
16..Pamela Anderson (Tommy の元妻)の事件が映画には一切ない。
TVシリーズ『ベイウォッチ』に出演していたPamela Anderson パメラ・アンダーソンと再婚したのは1995年で、彼女と知り合ってたった4日後のことだった。その後、2人の子どもに恵まれたし、セックス・テープも出回った。その後、Tommy はPamel を暴行したとして逮捕され、半年間を刑務所で過ごし、1998年に離婚した。
離婚後、Pamela はTommy からC型肝炎をうつされたと告発。90年代に起きたこれらの醜聞は、バンド活動の何千倍も世間の注目を集めたが、映画ではPamela の名前すら出てこない。
Lyra的にはPamela Andersonのセクシーな所を見習いたいなと思っていたから、、、好きだから出して頂きたかったなあ。
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17.1996年から2005年の話が無しに
映画では、Vinceが現実では通っていなかったバーにメンバーが現れ、泣きながら仲直りするシーンから話が一気に飛び、マネージャーであるアレン・コヴァック(本人役)が、アリーナ公演が始まるメンバーの楽屋のドアを叩くシーンになってしまう。
この後、映画はラストへ向かうが、Vinceが復帰した光景ならば、1998年ではなく2005年にVinceが戻った再結成ツアーになる。
ならば、1997年のアルバム『ジェネレーション・スワイン』や、1999年のTommy脱退、2000年のアルバム『ニュー・タトゥー』や、後釜ドラマーだったRandy Casero ランディ・カスティロが2002年に他界したこと、同年バンドが活動休止を決めたことも、映画には一切出てこない。
まるで1996〜2005年は何事もなく一瞬で過ぎたような描写に違和感を覚えてしまうが、これは作られた映画だと考えれば腑に落ちるのか?
事実をベースにした伝記映画と銘打っているのならば、もう少し工夫できなかったのか?
工夫出来ないならば、せめて盛大に盛り上がるようなラストを作って欲しかったと思うのは、ファンのワガママだろうか?
Lyraが映画に期待し過ぎなのだろうか?
Mötley Crüe にはその価値があると思ってしまうのは過大評価し過ぎなのだろうか?
Cast
- Douglas Booth as Nikki Sixx, Mötley Crüe’s bassist
- Iwan Rheon as Mick Mars, Mötley Crüe’s guitarist
- Colson Baker as Tommy Lee, Mötley Crüe’s drummer
- Daniel Webber as Vince Neil, Mötley Crüe’s lead vocalist
- Pete Davidson as Tom Zutaut, an Elektra Records executive
- David Costabile as Doc McGhee, Mötley Crüe’s longtime manager
- Leven Rambin as Sharise Neil, Vince’s eventual wife
- Kathryn Morris as Deana Richards, Nikki’s mother
- Rebekah Graf as Heather Locklear, an actress and eventual ex-wife of Tommy
- Tony Cavalero as Ozzy Osbourne, former lead vocalist of Black Sabbath struggling with drug addiction who headlined one of Mötley Crüe’s earlier tours
- Max Milner as Razzle, drummer of Hanoi Rocks
- Katherine Neff as Lovey, Vince’s first girlfriend in the film
- Jordan Lane Price as Roxie, Tommy’s first fiancé
- Christian Gehring as David Lee Roth, lead vocalist of Van Halen
- Anthony Vincent Valbiro as John Corabi, Mötley Crüe’s second lead vocalist after Vince’s departure from the band
- Kamryn Ragsdale as Skylar Neil
- Melanie Hebert as an MTV VJ
- Courtney Dietz as Athena Lee, a musician and Tommy’s younger sister
- Joe Chrest as David Lee, Tommy’s father
- Elena Evangelo as Voula Lee, Tommy’s mother
- Michael Hodson as Randy Feranna, Nikki’s half-brother
The real Mötley Crüe appear in archival footage during the end credits.
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