記憶というものは曖昧なものだが、その時の感情は確かなものだと思う。
不確かで確かなもの、、、。
「終わってしまったGrunge Rockを今さら愛してどうする?」
と我ながら思う。
だが、未だに初めて聴いた時の、新しいのに、懐かしさを感じたあの瞬間が忘れられない。
Heavy Rockと良く比較されるけど、どう考えてもPsychedelic Rockを源流として流れて来たのは間違いないし、そのサウンドとPunkの反骨精神そのまんまの躍動感のあるプレイと、あの時代特有のZero Generationの諦めと、死を意識した歌詞が、自分の中にあるDNAを刺激してくる。
理屈じゃない。
訳の分からない思いをDNAで片付けたくないが、自分の中にある何かが、Grunge Rockを求めているのだから仕方ない。
生まれてきた性。
自分はどこから来て、どこに行くのか?
その難題と同じくらい、解けなくても、ずっと抱えて行くものが「好き」と言うことだと思う。
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今日Lyraが和訳&解説するのは、アメリカ合衆国ワシントン州シアトル出身のロック・バンドPearl Jam パール・ジャム (Pearl Jam) 。
1990年代の一大ムーブメントだったGrunge RockをNirvanaやSoundgrden等と共に牽引したバンド。
*Nirvanaについてはこちら!→ 【Nirvana / About A Girl】和訳 Song Clear up Misunderstanding ニルヴァーナの真実
*Soundgardenについてはこちら→【Soundgarden / Outshined】和訳 Live With Your Voices 解説
グラミー賞受賞、アルバム4枚がビルボード誌に初登場1位(2013年時点)、CDセールス最速記録がギネスにも認定されている、社会的・商業的成功をおさめているロックバンドである。
今日Lyraが和訳する曲は、Pearl Jamの記念すべきデビューアルバム『Ten』から1991年7月7日にリリースされたデビューシングル【Alive】(アルバムは51日後にリリースされた)。
詳しい解説は、LyraのHipな和訳の後に又お話しましょう!
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“Alive” is the debut single by American rock band Pearl Jam. It was released on July 7, 1991, 51 days before the release of the band’s debut album, Ten, on which “Alive” appears. Written by guitarist Stone Gossard, the song originated as an instrumental titled “Dollar Short” and was included on a demo tape circulated in hopes of finding a singer for the group. Vocalist Eddie Vedder obtained a copy of the tape and wrote lyrics that describe a somewhat fictionalized account of the time when he was told that the man he thought was his father was not actually his biological parent.
= Alive =
[Verse 1]
“Son,” she said, “have I got a little story for you
What you thought was your daddy was nothing but a…
While you were sittin’ home alone at age thirteen
Your real daddy was dyin’, sorry you didn’t see him
But I’m glad we talked”
[Chorus]
Oh, I, oh I’m still alive
Hey, I, oh I’m still alive
Hey, I, oh I’m still alive
Hey, oh
[Verse 2]
While she walks slowly across a young man’s room
She said, “I’m ready for you”
Why I can’t remember anything to this very day
‘Cept the look, the look, uh
Oh, you know where
Now I can’t see I just stare
[Chorus]
I, I’m still alive
Hey, I, oh I’m still alive
Hey, I, oh I’m still alive
Hey, I, oh I’m still alive, yeah
Ooh yeah, yeah yeah yeah, oh, ooh
Verse 3]
“Is something wrong”, she said, of course there is
“You’re still alive,” she said, oh, and do I deserve to be?
Is that the question?
And if so, if so who answers?
Who answers?
[Chorus]
I, oh I’m still alive
Hey, I, oh I’m still alive
Yeah, I, oh I’m still alive
Yeah, I
Ooh, I’m still alive!
Yeah yeah yeah yeah yeah yeah yeah!
[Guitar Solo]
Ooh yeah, ooh ooh
Ooh yeah, yeah yeah yeah
「ねぇ」と彼女は言った
「ちょっと話したいことがあるの。
貴方がお父さんだと思っている…あの人とは何の繋がりもないの
そうやって家に座って
貴方が13歳に成長してる間に
貴方の本当のお父さんは死んだの
ごめんね
パパに会えなくて
でも話せて良かったわ」
ああ
俺は
ああ
俺はまだ生きている
なぁ
ああ
俺は
ああ
俺はまだ生きている
なぁ
ああ
俺は
ああ
俺はまだ生きている
なあ
おお
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彼女はゆっくりと息子の部屋を横切って行く
彼女は言った
「貴方の為に覚悟はできてるわ」
何故俺はあんな日のことを
何一つ思い出せないんだろう?
見なければ良い
見なければ
うー
ああ
どこにいるんだ
分からないよ
ジッとみるだけ
俺は
俺はまだ生きている
なぁ
俺は
ああ
俺はまだ生きている
なぁ
俺は
ああ
俺はまだ生きている
なぁ
俺は
ああ
俺はまだ生きている
まぁな
ああ
そうさ
そうだよ
そうだよ
そうだよ
おお
おお
「どうかしてる?」と彼女は言った
そりゃ、そうだろ
問題アリさ
「貴方はまだ生きているわ」
と彼女は言った
おお
何だよ
俺がふさわしいって?
あれは問いか?
万が一そうだとしても
誰が答えるんだ?
誰が答えるんだよ?
俺は
ああ
俺は
俺はまだ生きている
なぁ
俺は
ああ
俺はまだ生きているぜ
まぁな
俺は
ああ
俺はまだ生きているぜ
まぁな
俺は
オォー
俺はまだ生きているぜ
そうさ
そうだよ
生きてる
生きてる
生きてる
生きてる
生きてる
オォー
そうだよ
オォー、オォー
オォー
そうさ
そうさ
そうさ
Songwriters: Stone Gossard, Eddie Vedder
Translator: Lyra Sky 和訳
ついこの間、久しぶりのニューアルバム『Megaton』をリリースしたPearl Jam。このブログでもリリース前に新曲を和訳した。 ↓ ↓
*和訳【Dance Of the Clairvoyants/Pearl Jam】新生パール・ジャムと愛について New Pearl Jam
Eddieの歌い方が、 David Byrne ぽいのもありNew Waveぽい曲で、周りは「Pearl Jamは変わった」と言っている。
だけど新曲も21年前のこの曲も、彼らのエネルギーは全く変わっていないと思う。
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寧ろ今の曲の方が昔っぽい(80’s ぽい)気がして、この【Alive】の方が、新しい気がしてしまうのはLyraだけだろうか?
何度聴いても【Alive】など『Ten』に収録されている曲は、新鮮に感じるから不思議だ。
演奏も完璧だと感じる。
Stone Gossardが作曲し、ヴォーカルを探していた時に、Eddieが Jack Irons 経由で送られて来たテープを聴き作詞した初めての曲だから、まだバンドとして未完成な時に、こんなインパクトある曲を作れたのは、凄いと思う。
やはり、運命に身を委ねれば行くべき場所に行けると言うことか?
この曲がPearl Jamの伝説の始まりかもしれないね。
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1970年代のロック風のギターリフに、ポストパンクの怒りと反骨心が合わさったサウンドが特徴のPearl Jamだが、Grungeらしくアルバム全体では、静と動のコントラストを際立たせる構築になっている。まるで人間の陰陽みたいよ。
この【Alive】の作曲者の1人であるStone Gossardのリズムギターは、ファンクの影響が強く、強烈なグルーヴ感覚に定評がありり、もう1人のギタリストである Mike McCreadyのリードギターは、ブルージーなギターを弾くのが特徴で「感覚指向」「ルーツ指向」と言われていて、良くJimi HendrixやJoe Perryと比較され来た。
この【Alive】のギターソロは、非常に人気が高く、Guitar Worldの “100 Greatest Guitar Solos”で44位、Total Guitarの “100 Hottest Guitar Solos”で26位にランクインするなど、人気のギターソロなんだよ。
はじめ【Doller Short】と言うタイトルだった【Alive】。
これはLyraの個人的な予想だけど、Eddieの歌詞のインパクトが強過ぎるくらい、印象に残るから【Alive】と言うタイトルにした気がする、、、サビに”I’m Alive”と繰り返しているのもあるが、こんな生まれた状況でも「生きている」と言うか、「生きていられてるぜ」と言うのが、胸にズキって来るからね。
だからタイトルを変えたんだと思うよ。
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【Alive】は、Pearl Jamのオペラ三部作と言われている曲の一曲だ。
Eddieは、のちに”mini-opera” (ミニオペラ)として『Mommason』と名付けているのが、この【Alive】,【Once】, 【Footsteps】の3曲をなの。
【Alive】 は、ある1人の青年が、ある日突然、実母から一緒に暮らして来た父親が、実の父親ではないことを明かされ、また実の父親は、死んでいると教えられることから始まる悲劇ストーリーだ。
それだけでなく歌詞の2番からは、青年が成長するにつれ実父に瓜二つになって行くため、母親が愛情を求め、近親相姦の関係を築いてしまう迄を表現している。
【Once】【Footsteps】は、それぞれ、今度また詳しく解説するけど、、、全体的にまとめると、「物事は一度崩れ落ちると、崩壊するまで止まらない」ということが表現されていると思う。
Eddie Vedderの歌声が、伸ばす歌い方で、またBaritone voiceでもある為、Lyraが大好きなJim Morrison ジム・モリスン(The Doors)と良く比較されるが、Lyraには、この【Alive】の歌詞が、The Doorsの【The End】に似ているから、デビュー曲と言う事も相まって、EddieとJimを皆が比較してしまうのだと思っている。
それだけインパクトを聴く者に与えたのだ。
*和訳【The End / The Doors】True Meanings ジ・エンドの本当の意味
色物的に考える人も少なくないだろう。
何しろ禁欲的なことだから。そんな所もJim Morrisonの歌詞に似ていると思う。
美しく単純な言葉使いでショッキングな展開を好むのがJim Morrisonだと思う。
この【Alive】は、Eddieの実体験がベースになっている。彼の自伝的な歌詞であり、創作された物語なのだ。
前にこのブログでEddie Vedder の生い立ちに何回か触れたので、覚えてくださってる方もいると思うが、Eddieがジュニアハイスクール在学中に歌詞と同じように、母から父親だとずっと思っていた人が、実父ではなく継父であり、又、実父は最近亡くなったと語られたのだ。だから、歌詞の1番が事実そっくりで、2番が物語を語るように変わって行くのだ。
Eddieは「”she’は、母親であり、”the look”は、母親の表情ではなく、両足の間のことだ。君なら「それで」どこに行く?自分自身の出所だぜ?」
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センセーショナルで、心を揺さぶられるような歌詞だが、Eddieは、違う気持ちで書いた。
「彼は、愛を解決しようとしているんだ。彼は父親の死と向き合っているんだよ。ただ彼が分かっていることの全ては、「まだ生きている」と言うことさ。重積からの脱却だよ」
そう語っていたEddieだが、 あれから年月が経ち、Eddieの考えも変わったらしい。
「1人のティーンエイジャーは、衝撃的な真実と向き合わされていて、その真実が彼を大混乱の中に置き去りにするわけさ。それは呪いだった。「俺はまだ生きている」ってね。でも観衆のこの歌に対する反応が俺に意味を変えさたんだ。彼らが呪いをもっと高尚なものにした。観客たちが俺のために意味を変えたんだ」
どんな苦しみも、どんな傷も時間と共に少しずつ色あせたり、どうにか生きていけるように、薄らいでいくものなのだろう。
そして、時には人に出会い癒されることで、また意味が「生きていても良い」と思えるように変わると思う。
きっとEddieにとっては、年月の経過と、観客のレスポンスで、全てが陽へと少しずつ変化したのだろう。
記憶というものは曖昧なものだが、その時の感情は確かなものだと思う。
不確かで確かなもの、、、。
傷ついた時の痛みや感情は、強く残り変わらない。
だが記憶は時と共に薄らいでいく。
時には自分の成長で乗り越えられるだろう。
そして、時には誰かとの出会いや交流で、新たな見方が出来る様になるだろう。
理屈じゃない。
自分の中にある何かが、Grunge Rockを求めているように、激しく心が揺さぶられる事で救われるのだ。
生まれてきた性。
自分はどこから来て、どこに行くのか?
その難題と同じくらい、解けなくても、ずっと抱えて行くものが「好き」と言うこと。
どんなに暗い闇であろうと、明けない夜はない。
どんな酷い境遇でも、
どんなに辛い悲しみも、
癒されない傷はない。
だから泥沼にはまっていようとも、抜け出す努力をしなければならない。
そして微力でも誰かのために生きていけたら嬉しい。
自分が生きて来れたのはRockがあったから。
Grunge を聴いて来たから。
自分が乗り越えらるパワーをくれるGrunge Rockみたいに、貴方の傷を癒せたり、貴方の逃げ場になれたらと思う。
Because I’m still alive…
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“Alive” is Pearl Jam’s first single and the first song they ever played together.
It appears on the band’s debut album, Ten (1991). Written by guitarist Stone Gossard, “Alive” originated as an instrumental titled “Dollar Short” and was included on a demo tape circulated in hopes of finding a singer for the group. Vocalist Eddie Vedder obtained a copy of the tape and wrote lyrics that describe a fictionalized account (though somewhat based on Vedder’s personal experience) of the time when he was told that the man he thought was his father was not actually his biological parent.
“Alive” is in the key of A major and features an extended guitar solo after its third chorus (3:38). The solo for “Alive”, performed by McCready, was ranked number 44 on Guitar World‘s list of the “100 Greatest Guitar Solos”, and number 26 on Total Guitar‘s list of the “100 Hottest Guitar Solos”. When interviewed about his famous solo, McCready was quick to disclaim creative credit for it, saying he basically “copied Ace Frehley’s solo from ‘She’, which was copied from Robby Krieger‘s solo in The Doors‘ ‘Five to One‘.” Aside from that influence, it strongly highlights the influences of Jimi Hendrix on McCready’s playing, including extensive wah pedal use, frequent whammy bar dips and vibrato, as well as the use of a battered Stratocaster guitar. During many live shows he has been known to break into the outro lead solo for Black Sabbath’s “War Pigs
The song is the first piece in a trilogy of songs in what Vedder later described as a “mini-opera” entitled Mamasan, which is composed of the songs “Alive”, “Once”, and “Footsteps”. “Alive” tells the story of a young man discovering that the man he thought was his father is actually his stepfather, while his mother’s grief leads to an incestuous relationship with the son, who strongly resembles the biological father. This leads to “Once” in which the man descends into madness and goes on a killing spree, and “Footsteps” in which the man is eventually looking back from a prison cell awaiting his execution.
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“Alive” has been revealed by Vedder to be part autobiographical and part fiction. When Vedder was a teenager, his mother revealed to him that the man he thought was his father was actually his stepfather, and that his biological father was dead. The first and last verses detail those actual events, but the second verse is storytelling on Vedder’s part. The lyrics of the second verse read, “Oh, she walks slowly, across a young man’s room/She said I’m ready…for you/I can’t remember anything to this very day/’Cept the look, the look…/Oh, you know where, now I can’t see, I just stare…,” and Vedder revealed that “she” was the mother, and “the look” referred to was not the look on her face, but “the look is between her legs. Where do you go with that? That’s where you came from.”
Rather than being the inspirational song most interpret it as, Vedder had quite a different meaning in mind, stating, “[He’s] still dealing with love, [he’s] still dealing with the death of [his] father. All [he] knows is ‘I’m still alive’…that’s totally out of burden.” Vedder stated at Pearl Jam’s 2006 VH1 Storytellers appearance that over the years the meaning has changed for him. He said, “In the original story, a teenager is being made aware of a shocking truth that leaves him plenty confused…It was a curse—’I’m still alive.'” The audience’s response to the song is what has brought about the change in meaning for Vedder. He added, “They lifted the curse. The audience changed the meaning for me.”
Personnel
- Eddie Vedder – lead vocals
- Mike McCready – lead guitar, acoustic-electric guitar
- Stone Gossard – rhythm guitar
- Jeff Ament – bass guitar
- Dave Krusen – drums
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